次世代コミュニケーションロボット「Chapit」の開発秘話を聞いてきた

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電気をつけたり、テレビのチャンネルを変えたり、エアコンをつけたり……。

かつては、それらの機器とつながっているダイヤルやボタンを操作して行っていた。

それがいつしか、“リモコン”という離れた場所からも、電気・テレビ・エアコンを操作できる便利な機器が生まれた。

“リモコン”さえ使わず操作できるようになったら、私達の生活はますます便利になるだろう。

今、“リモコン”の代わりなりうるモノとして注目されているのが“人間の音声”である。

今回は、『Chapit』というコミュニケーションロボットを開発している『株式会社レイトロン』の担当者にお話をお聞きした。

 

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■「Chapit」こちらはどういった商品ですか?

「レイトロンでは、音声・映像・無線分野での“要素技術”の開発を行っています。

“音声技術”はあらゆる研究機関で研究され続けているものの、まだまだ実生活で使われているという状況ではありませんでした。

そこで10年間をかけ、音声認識エンジン『Voice Magic』を開発しました。

音声認識を行う『Voice Magic』

その『Voice Magic』を搭載したのが、コミュニケーションロボット『Chapit』なのです。」

 

■「Chapit」とても可愛い見た目ですね

「“女性からの支持”を意識しています。

“ロボット”というと男性に好まれがちですが、女性にも好まれることを考えると“フォルム”が重要でした。

可愛い見た目でかつ、機能もすごい。となると女性にも喜んでもらえるのです。」

 

■機能面で“ここが凄い”というポイントは?

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(C)Shutterstock

「最も注目して欲しいのは“ボタンを押さなくてよい”というところです。さらに、音声を瞬時にかつ、少し離れた場所からでも認識できるのです。

これまであった“音声認識機器”は、ボタンを押してから音声認識が始まるものがほとんどでした。

私たちの商品もかつてはボタン式でしたが、“ボタンを押すんだったらリモコンでいいんじゃない?”という意見を多く頂き、“常時音声認識”の実現を目指したんです。」

『Chapit』は、少し離れた場所からでも現在時刻や今日の予定を答えてくれるとのこと。秘書的な役割も担うのです。

 

■この「Chapit」で実現したいことは?

「音声認識でなにを実現したいかというと、それは“多面コントロール”です。

例えば、数種類あるリモコンの機能を『Chapit』に学習させたら、『Chapit』に話しかけるだけですべての操作できるようになるのです。

『Chapit』は、人とモノを繋げるユーザーインターフェースなのです。

そこで、一番重視しているのが“バリアフリー”。

例えば、スマートフォンなどは高度になりすぎて難しいですよね。若者は便利に使えているものの、高齢者や子供は十分に活用できていないのが現実です。

“番組表”と言うだけで“番組表”が出てくるというのが、一番バリアフリーな状態ではないでしょうか。

一般人にとって便利で、障碍をもっている方や高齢の方にとって、さらに便利というのが本来のバリアフリーだと私たちは考えています。」

 

レイトロンは30年後に、

「昔はリモコンっていうものを使ってチャンネルを変えていたんだよ。」

「えー、そんな面倒くさいことしていたの? 今は音声で変えられるのに!」

という会話がある、そんな世界を実現したいとのこと。

数十年後にはリモコンというモノは存在せず、一家に一台“コミュニケーションロボット”というのが当たり前になっているかもしれない。

 

【取材協力】

※ 株式会社レイトロン – CEATEC 2016