「人間の手」の動きを実現!日本の凄いマッサージチェア

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家電量販店や温泉でよく目にするマッサージチェア。

筆者は温泉上がりにコーヒー牛乳を飲みながらマッサージチェアに身を投じるのが好きなのだが、共感してくれる方はいるだろうか?

子どもの頃はそこまで魅力を感じることはなかったものの、大人になるにつれ魅了されていく不思議な機械だ。

今回は、疲れた大人に“至福のひととき”を提供するマッサージチェアを製造・販売している『ファミリーイナダ株式会社』の担当者にお話しをお聞きした。

 

■マッサージチェア開発のこだわりは?

「“健康医療を世界に届けたい”という想いでマッサージチェアの開発に臨んでいます。

医学的根拠のない健康機器は提供したくありません。

ですので、ファミリーイナダのマッサージチェア開発は全て、医師もしくは大学の専門家と協同で行っています。」

 

■マッサージチェア開発中の苦労は?

「ご存知のとおり、マッサージチェアは人の手ではなく、機械によってマッサージが施されます。

人の手でマッサージを施す際には、グッと掴んで→ためを作り→引き揉むという、“人間の手”特有の動きがあります。

しかしながら、機械式のマッサージでは、モーターがまわり続けてしまうので“ためを作る”動作、つまり“止まる瞬間”を作るのが非常に難しいのです。人の手特有の“粘りのある揉み”を再現するのに何度も何度も試作を繰り返しました。

また、“苦労”という観点から少しそれてしまうのですが、昔は国外に工場を置いていたこともあり、現場の声が届きづらかったです。現在は、国内工場で部品を作っています。」

 

■苦労の末…お客様から喜びの声は?

「私ではなく、先輩のエピソードになってしまうのですが1つ。

ある日、会社に1本の電話がかかってきました。“15年前にマッサージチェアを購入したのですが、少し古くなってしまったので買い替えたい”と。

マッサージチェアは家電量販店で購入するひとが多い中、その方はわざわざ会社まで電話をくださり、新しいマッサージチェアを購入してくださったそうなのです。

またその電話で、“80歳の時から15年使っているけど、このマッサージチェアのおかげで95歳になる今でも元気です!”という嬉しいお言葉をいただいたそうです。」

こういったお客様からの声で、開発者の苦労は報われるのだ。

 

ファミリーイナダは、積極的に海外展開を進めており、現在世界73ヶ国でマッサージチェア販売を行っているとのこと。

特にアメリカで急激に成長しており、全米約600万もの企業の中で“企業成長率ランキング”が2,000番台となり、ニューヨークタイムズで表彰されたそうだ。

日本だけでなく、“世界で愛される製品”を開発しているファミリーイナダに今後も注目していきたい。

 

【取材協力】

※ ファミリーイナダ株式会社 – CEATEC 2016