映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『ギャラクシー街道』

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三谷幸喜流スペース・ロマコメはエロスのスパイスが薄口?

『ギャラクシー街道』
東宝配給/TOHOシネマズ新宿ほかで10月24日より公開
監督/三谷幸喜
出演/香取慎吾、綾瀬はるか、優香、遠藤憲一ほか

来年のNHK大河ドラマ『真田丸』の脚本も手掛けて、相変わらず売れっ子ぶりの三谷幸喜の新作映画は、今回で7本目となる監督作。これまでもすべて脚本も兼ねたオリジナルで、やれベストセラーや人気コミックスの映画化だ、テレビのヒットシリーズ劇場版だ、とオリジナリティーのない現在の日本映画界で、毎回自前で勝負するあたり、ある意味立派である。

やたら“出たがり”のキャラも、もはや“個性”というもの。『真田丸』の記者会見でも、報道関係者に扮して乱入していたっけ。前作『清須会議』(2013年)で初の時代劇に挑戦した勢いで、今度は初のスペース・ロマコメだ。

CGなんか使わず書き割り風の宇宙を背景に、すっかり廃れた木星・土星間の通称“ギャラクシー街道”にあるバーガーショップがもっぱらの舞台という設定は今時好感が持てる。こういうチープ感、黄昏感、アナログ感は愛着を感じる。