若き女性映画監督が旬の若手スターで描く「思春期の地獄」

obore_knife

映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『溺れるナイフ』

ギャガ配給/TOHOシネマズ渋谷ほかで公開中
監督/山戸結希
出演/小松菜奈、菅田将暉、重岡大毅(ジャニーズWEST)ほか

一昨年の映画賞をかなり獲得した『そこのみにて光り輝く』の女性監督である呉美保さんが、“キラキラ映画”と表現する、主にコミックス原作で10代男女の嘘みたいな恋愛映画が大流行だ。

本作も人気若手俳優の小松菜奈、菅田将暉、重岡大毅らが主要キャストを占め、一見そのラインに見えるが、これは“キラキラ”ならぬ“ギラッ!”と異彩を放っている。監督の山戸結希(この人も女性! まだ20代)は明日の邦画をけん引する一人として、映画専門誌で特集されるほどの才能の持ち主だ。