SF映画さながら「頭部切断移植手術計画」は成功するのか

出典:手術を予定しているワレリー・スピリドノフ氏(スピリドノフ氏のフェイスブックから)

今年6月、イタリアの医師が、体は動かないが脳は正常に機能している患者の頭部を切り離し、脳死判定を受けた他人の体に移植する手術を行うことを発表し、SF映画さながらの内容に世界が騒然となった。

当時、世界中の医療関係者が「無理だ」「やめろ」と注意したが、現在どうなっているのか。

6月、イタリアのセルジオ・カンナバロ博士は、ロシア人の「ウェルドニッヒ・ホフマン病」患者でコンピューター学者のワレリー・スピリドノフ氏(30)を救うため、カンナバロ博士が“発明”した『HEAVEN(頭部吻合事業の英語の略)』という手術を実施すると大々的に発表した。2017年12月に行われる予定だという。

同病は脊髄性筋萎縮症の一つで、乳児期に発祥し、筋力低下と筋萎縮が進行し、いずれ呼吸不全で死亡する。4歳までに死亡することが多い中、スピリドノフ氏のように30歳まで生きることは珍しいようだ。しかも同病は知能は普通よりも高くなることが多い。

同氏が絶望を生きる中、カンナバロ博士が脳死状態のドナーへの頭部移植という救いの手を差し出した。しかし世界中から「頭部を切り離した時点で殺人」「血管は接合できるが、脊髄は無理」など批判の声ばかり。