オリックス糸井嘉男がFA宣言で移籍後に泥沼化する「人的補償」

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プロ野球のオリックス・バファローズの糸井嘉男(35)がフリーエージェント(FA)権を行使した。今オフのFA選手のなかで、去就が最も注目されることは間違いなく、阪神タイガースが交渉に乗り出すのは確実といわれている。

阪神の金本知憲監督(48)は、8月27日の拡大編成会議の席上でも糸井の必要性を訴えるなどして、獲得に向け早くから万全の体制を整えてきたという。

「8月に行う拡大編成会議の主なテーマは、ドラフト候補を見直すことです。オフのトレード、FA、外国人選手のことも話し合いますが、こちらは大まかなことを確認する程度にとどまるのが普通です。近年の阪神の外部補強は、“何人かに声を掛けて”という的を絞らない手法でしたが、今年は最初から糸井だけをターゲットにしています。いままでと意気込みが違います」(球界関係者)

関西のメディアで糸井に関する報道を見てみると、阪神への入団は“既成路線”のように伝えられている。しかし、オリックスはそれを黙って見ているわけではない。それ相応の報復手段を考えているという。

「阪神は糸井との交渉優先により、主力打者のゴメスの慰留交渉が後回しになりました。オリックスはそのゴメスの獲得を狙っています」(在阪記者)

それだけではない。糸井が阪神へ移籍した場合には、人的補償も求めるという。

糸井の推定年俸は2億8000万円で、オリックスのチーム年俸ランキングで上位3名以内に入っていないため、FA移籍の場合に設定されている『Bランク』の選手に相当する。このBランクの選手がFA権を行使して他チームへ移籍する場合、移籍元のチームは移籍先のチームに、金銭による補償か、選手による補償かを選択できる。人的補償を要求された場合には、移籍先チームが移籍前の年俸の40%を支払った上で、所属選手28名のプロテクト名簿を渡す。その名簿に記載されていない選手を、移籍元のチームが指名して獲得することが可能なのだ。

「名簿入りした選手名は非公開ですが、28名というのは、シーズン中の一軍登録選手数と同じ。一般的には一軍登録されているメンバーを優先してプロテクトします。ただし、将来性が豊かな若手をプロテクトしたい場合は、高額な年俸の選手を指名してこないだろうという“前提”で、あえてベテラン選手を名簿から外すこともあるといいます」(前出・関係者)

昨年にドラフトで指名し、今季はルーキーとして戦力になった坂本誠志郎、青柳惇志、望月晃洋らの有望株をプロテクトしたいのであれば、一軍の誰かを名簿から外さなければならない。もし、高額な年俸の選手を外すのであれば、年俸4億円で複数年契約があと3年残っている鳥谷敬、チームの精神的支柱でもある福留孝介、投手陣のまとめ役でもある能見篤史らになる可能性もある。

「オリックスが補強したいポジションは糸井の抜ける外野手です。しかし、関西のファンにインパクトを与えるなら、鳥谷。能見も二桁勝利を挙げる実力がまだあります」(同)

オリックスのチーム総年俸は12球団中3位。ソフトバンク、巨人に次ぐ資金力があり、福留の推定年俸2億円を払うのも決して困難ではない。

糸井争奪戦の本当の見どころは、獲得球団決定後のようだ。

 

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