東京五輪ボート会場候補地は有害物質も出る「5代目夢の島」のど真ん中

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東京湾には大小70もの人工島がある。その全ての島の下には、“ごみ”が埋まっている。

1960年代初頭、江東区の『夢の島』は、ごみが延々と連なる“ごみの山脈”だった。やがて、ごみが許容量に達すると、その上にきれいな土を盛り、現在の緑豊かな公園に作り変えられた。そして、夢の島の次に東京都が白羽の矢を立てたのが、江東区東南の沿岸部に位置する『若洲』だった。ここもかつて別名『新夢の島』と呼ばれるゴミの埋め立て処分場で、その若洲もいまは美しい海浜公園に生まれ変わっている。

さらに新たな処分場として造られたのが『中央防波堤』だ。防波堤というと、群島の最先端に位置するイメージがあるが、島と言った方がいいほどの大きさを誇っている。ここは大きく2つの地域に分かれており、すでに埋め立てが終わっている内陸側が、かつて『3代目夢の島』と呼ばれていた“内側埋立地”。そして運河を挟んだ外海側が“外側埋立地”(4代目夢の島)となっている。この2つの島の間に流れる運河を利用して造ろうというのが、紛糾している2020年東京五輪のボート、カヌー場候補の『海の森水上競技場』なのである。

「外側埋立地の先が『新海面処分場』で、通称『5代目夢の島』です。ここがごみでいっぱいになると、もう東京湾内ではどこも処分場は造ることができなくなります。これ以上の埋め立てを行ってしまうと、と巨大船舶の航路ができなくなるためです。この処分場も約50年後には満たされてしまう公算ですが、その後のごみ廃棄場のプランはまだ立案されていません」(東京都関係者)

中央防波堤外側埋立地は、高さ3mほどのごみで埋められた小高い丘が続く。そこには人よりも高い鋼管が至る所に刺さっている。これは地中の廃棄物から発生するメタンガスを自然発火させないために放出するパイプだ。このパイプから危険物質が噴き出すことも懸念されている。

「埋め立てたごみのなかを通って染み出てくる雨水を、私たちは“しびれ水”と呼んでいます。黒く濁り、異臭を放つもので、この有害な水が東京湾に流れ込まないよう、年間25億円もの予算を投じて排水処分場を設けています。微生物や薬品などを使って浄水してから、東京湾に戻しているのです」(同・関係者)

付け焼き刃のように埋めてきたこれまでのごみは、まだ生きているということなのかもしれない。環境にやさしい五輪と、環境都市東京の実現を目指す東京五輪。これらの課題から目をそらしては、成功には至らないだろう。

 

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