カトリック教がマクドナルドにテナントを提供して物議に

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キリスト教最大の教派のローマ・カトリック教会があるバチカン市国が揺れている。総本山であるサン・ピエトロ大聖堂の右手に来年初め、マクドナルドがオープンするからだ。

騒動は入居する建物に住むバチカン(ローマ法王庁)の聖職者である枢機卿の7名から挙がった。「建築的伝統に全く敬意を払っていない」、「ファストフードは健康に悪く、バチカンが旅行者に対して提供するのはいかがなものか」などと批判を列挙したという。

「7人のうち1人の枢機卿はフランシスコ法王に苦情の書簡を送ったといいます」(大手紙外信部記者)

だが、ローマ法王庁の財政を預かる聖座財産管理局長のドメニコ・カルカーニョ枢機卿は、「計画は法的に有効で、何の否定的要素やスキャンダルもなく、見直すつもりはない」と批判を一蹴した。

このマクドナルドの店舗面積は538平方mで、実際にオープンすれば、騒々しさやハンバーガーのにおいが立ち込めることは避けられないだろう。しかし、それと引き換えにバチカン当局には、月3万ユーロ(約340万円)が賃貸契約で入るという。財政当局にとっては、テナント誘致だけでバチカンにテナント料が入るのは歓迎というわけだ。

保守的な枢機卿と、財政重視の財産管理局との対立的という側面もあり、何やら映画『ゴッドファーザー・パート3』のような雲行きになりそうな気配も漂う。ただ、過去を振り返ると、アメリカ資本のハンバーガー店の開店が大きなニュースとなった冷戦時代のハンガリーで、東欧第2号のマクドナルドがオープンしたときのことが思い出される。1988年ユーゴスラビア(当時)のベオグラード店に次いでの開店だった。

当時のブダペスト市民の平均所得からみると、ビッグマックは1個を購入するのもかなり無理しなければ手に入れられない代物だった。しかしその1年後、同店は1日の売上高で全世界店舗トップを記録するほど繁盛したのである。

マクドナルドの“バチカン店”は、約12億人の信者を抱える最大のキリスト教派が注目している。

 

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