アンケート調査で判明した日本の若年層の「学歴・肩書主義」

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若年層になるほど保守傾向が進み、学歴・肩書を尊重する――。今年は18歳の選挙権が始まった歴史的な年だが、彼らが示した意思は、野村総研研究所が昨年発表した日本の10代の若者についての『生活者1万人アンケート調査』のなかで、すでに浮き彫りとなっていた。

この調査は、1997年より3年ごとに15~79歳の男女1万人を対象に生活の価値観や実態について動向を調べているものだ。

若年層で特に大きな変化があった項目が《日本の国や国民を誇りに思うか?》についてだった。2000年には10代男子の《そう思う》(《そう思う》と《どちらかといえばそう思う》の合計)が44.4%と過半数に満たなかった。しかし、2015年の調査では75.8%にまで大幅に増えた。さらに10代女性の伸びも著しく、41.8%(2000年)から84.7%(2015年)と、誇りに思うという回答は倍増した。

この10代の若者が持つ日本へのプライドは、一体どこからきたものなのだろう。

「昨年調査で回答した10代は、生まれたときにはすでにバブル景気が終わっていて、経済不況とともに育ってきた世代です。そのため、常に将来に対する不安や閉塞感が隣り合わせにありました。そんな漠然とした不安定な自分のアイデンティティーを国家に見出したのでしょう」(社会学者)

一方、別の質問項目を見てみると、現在の10代は他の世代と比べて、特に学歴や職業の肩書にこだわりを持っている傾向がある。

《有名な大学や学校に通った方が、有利になる》と尋ねると《そう思う》との答えは、2000年の10代男子は57.7%だったが、2015年は71.4%に上った。調査対象の20~70代までで、同質問の同回答が7割を超えたのは10代だけだった。10代女子も48.3%(2000年)から67.7%(2015年)と約20ポイントも上昇し、女子の全年代でトップとなった。このことからも、10代男女において学歴と肩書主義が強まっていることが分かる。

「いまの社会は、一度失敗すると、なかなかはい上がれないようなところがあり、それを若者は理解しています。学歴や資格、肩書といった、既存の社会の枠組みのなかで、なるべくリスクを負わない生き方をするのは、ある意味当然なことです。若い世代の保守化の背景には、若者の不況慣れ、低成長慣れがあるということです」(企業コンサルタント)

保守的な価値観と、強い学歴や肩書主義を持つ10代の若者。日本人の生活価値観はこれから大きく変わろうとしている。

 

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