大流行の兆しを見せるノロウイルスの効果的な予防策は?

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ノロウイルスがここ近年では最大に近い猛威を振るっている。例年より1カ月ほど早い11月中旬から、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者が急増し、最近で最も流行した2012年の感染者数をしのぐ勢いだ。感染を防ごうと、各地の自治体が餅つき大会を中止する騒ぎにまで発展している。

ノロウイルスの歴史は、半世紀前にさかのぼる。1968年にアメリカのオハイオ州にあるノーウォークという町の小学校で、集団発生した急性胃腸炎の患者の便からウイルスが検出されたのが始まりだ。町の名前から『ノーウォークウイルス』と呼ばれていたが、2002年に国際ウイルス命名委員会が『ノロウイルス』という正式名称を決定した。

このノロウイルスは一年を通して発生しているが、特に冬に流行し、例年では12月から翌年1月が発生のピークとなっている。

潜伏期間は(感染から発症までの時間)は24~48時間で、ウイルスは人の腸管で増殖する。少ないウイルス量でも人に感染し、さらに12日以上前に汚染されたカーペットからも人に感染した事例があるほど、感染力が強い。

発症すると嘔吐や下痢、腹痛を起こし、これらの症状が1~2日続く。子供や高齢者は重症化する恐れもあり、嘔吐によって喉にものを詰まらせて死亡したケースもあるので注意が必要だ。

もし、ノロウイルスに感染してしまったらどうすればいいか。残念ながら、ノロウイルスには効果のある抗ウイルス剤はないため、治療方法が確立されていないのが現状だ。脱水症状がひどい場合には、病院などで点滴を行う程度となっている。また、下痢止め薬は病気の回復を遅らせるため、市販薬でも服用しないことが望ましい。

このように、感染すると厄介なノロウイルスだが、感染しないためにはどのような予防策があるだろうか。以下の6項目を心がけるようにしたい。

【日頃からのノロウイルス予防策6項目】

・手洗いは石けんを使い十分に泡立てて洗う

・日常から爪を短く切っておく

・加湿器などで空気の乾燥を防ぐ

・加熱処理は90度で90秒が目安

・消毒には次亜塩素酸ナトリウムを使用

・牡蠣など生で食べる二枚貝には注意が必要

感染の経路は、手や指、食品などを介することが多い。日常の予防策として最も有効な方法は、手洗いをこまめに行うことに尽きる。手洗いは、手に付着したノロウイルスを水で流すことで、減らすのに役立つからだ。手を洗う際には指輪などを外し、石けんを十分に泡立てて洗うようにする。ブラシを使うとさらに効果は上がる。温水による流水で十分にすすぎ、清潔なタオル、もしくはペーパータオルで拭く。これで感染のリスクは大幅に減少する。

石けん自体にノロウイルスを消滅させる効果はないが、ウイルスを手指から剝がれやすくする効果がある。また、消毒用エタノールは、これらの手洗いの代用にはならないので、あくまで手洗いの補助として活用しよう。

ノロウイルスは乾燥すると空中に漂いやすくなり、これが口に入って感染することもある。部屋の湿度を十分に保ち、こまめに換気することも重要だ。

乳幼児や高齢者の下痢便、嘔吐物にはノロウイルスが大量に含まれていることがあるので、おむつなどは十分に気を付けて取り扱う必要がある。また、トイレも流す際にふたをするなどして、水滴と共にウイルスが便器の外へ飛び散らないよう心掛けたい。

ノロウイルスの感染者が家庭内に発生すると、トイレはもちろん、ドアノブやカーテン、シーツなどのリネン類、日用品に至るまで、さまざまな場所からウイルスが検出される。消毒が必要な場合には、家庭用の次亜塩素酸ナトリウム、またはこれを含む塩素系漂白剤で消毒しよう。

一方で、ノロウイルスに汚染された二枚貝を食べることでも感染する。こういったケースは加熱不足から発生するものなので、十分に加熱すれば食べても問題はない。85~90度で最低でも90秒の加熱が必要だ。

ノロウイルスから身を守るためには、日頃からできることをこまめに実践することが何より重要だ。

 

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