まるで映画『紙の月』…8億9千万円詐欺の郵便局元局長女性がひた隠しにした生活

犯罪

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まるで映画『紙の月』のような犯罪だ。

「仕事中も化粧っ気がなく、郵便局近くの自宅への行き帰りの私服も地味で、普通の近所のオバチャン。とてもじゃないが、9億円近くも騙し取った悪人には見えませんでしたよ」

こう語るのは、簡易郵便局長という身分を使い、郵便局利用者から多額の金を騙し取った女性を知る人物。

日本郵便信越支社(長野市)は10月13日、今年4月まで小諸市の諸簡易郵便局に勤めていたこの女性、南澤まち子元局長(66)が、近隣地域の顧客約180人から総額約8億9000万円もの金を騙し取っていたと発表した。10年ほど前から郵便局を訪れた客相手に「半年で1割の利子が付く」などと高利回りの架空投資話を持ちかけ、現金を受け取っていたという。

今春、顧客が別の郵便局に問い合わせたのをきっかけに発覚。社内調査に「私的に使用するための現金欲しさで騙した」と認めたという。南沢元局長は1991年8月から郵便窓口の業務を受託。今年4月に日本郵便との契約を解除された。

「元局長は母親の後を継ぎ簡易郵便局を経営していました。自分の土地に郵便局があって給料の他に賃貸料ももらっているから給料2重取りみたいなものです。それが世襲でやってるから、金には困らないのはずなのですが…。客は親の代からの人が大半で、元局長を子供の頃から知る人ばかりだったため、この架空投資話を頭から信じ込んでいたようです。少なくても100万円、多い場合は7000万円もの投資に応じた客もいたとされ、中には通帳と印鑑を長年預けっぱなしにしていた人もいたそうです」(地元紙記者)