神風や津波以外にも英語で通用するようになっている日本語がある

Dragon Images / PIXTA(ピクスタ)

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アメリカのニューヨーク近代美術館(MoMA)は昨年10月、ピカソやジャクソン・ポロックと並んで、日本発祥の“絵文字”を常設展示することを明らかにした。

この絵文字は、1999年にNTTドコモが携帯電話やポケットベル向けに、176種類を編み出したものだ。いまでは世界中でデジタルメッセージとして使用され、『emoji』として万国共通のツールになって普及した。

この絵文字と同じように、日本語がそのまま“英語化”したものは数多くある。

ビジネスシーンで有名なのは、徹底的に無駄を省くトヨタ生産方式の核をなす考え方である“kaizen(改善)”や、ジャストインタイム生産システム(Just In Time=JIT)で用いられる生産指示票“kanban(カンバン)”などだ。

この他にも海外で通用する日本語はたくさんある。“kamikaze(神風)”や“tsunami(津波)は古くから英語で通じる日本語として知られているところ。“senryu(川柳)”、“shamisen(三味線)”、“shiba inu(柴犬)”なども一部では通じるというし、和食が海外で支持されるのに伴い“umami(旨味)”までが英語化してきているという。

クールジャパンと称される近年の日本文化も、英語化に大いに影響を与えているようだ。“yabai(やばい)”、“ahou(阿呆)”、“sempai(先輩)”などは、一部の外国人には通じる。さらに“kawaii(かわいい)”、“zaazaa(雨音を表現するザアザア)”、“baki(何かが折れるバキッという音)”なども知られている。そう、これらは漫画やアニメの影響から生まれたものだ。

「日本語の流ちょうな外国人によくある話ですが、彼らが日本語に興味を持ったきっかけは、日本の漫画やアニメです。最初は翻訳版を読み始めますが、のめり込んでいくうちに原作を読みたくなり、そのために漫画の日本語を勉強するようになるという流れです。それでも日本語の概念を理解するのには苦労するようで、漫画を読むのに役立つ単語をまとめたサイトまで登場しています」(アニメ評論家)

アメリカで発売され、いま話題になっている『Karoshi san(過労死さん)』という人形の商品化も、日本独自の悪しき文化に興味を抱いた外国人による発想によるものだ。“hikikomori(ひきこもり)”も関心が高い。

日本ではなじみのあることでも、海外では物珍しい日本独自の文化なのだろう。

 

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