昭和のころ自宅の「置物」に温度計が付いていたのはなぜ?

「元祖クールジャパン」再検証

~ファイル1【タヌキの貯金箱】~

安倍晋三首相が先頭に立ち「日本独自の製品や文化を売り込もう」とやっきになっていますが、そもそもクールジャパン=大衆文化などというものは政府が力を注ぐような格調の高いものではなく、疲れ気味の脳ミソを癒やしてくれるゆる~い感じの“懐かしグッズ”こそ先駆けです。そんな“クール”な、これぞ『元祖クールジャパン』ともいうべきものを再検証する連載がスタートしました。何卒よろしくお願いいたします。

さて、第1回は『タヌキの温度計付き陶器製貯金箱』。タヌキのくせにストローハットをかぶり、毛皮のマフラーなんかして、手には日本酒ではなく洋酒と大きなサイフを持った、なんとも愛嬌のある洋風かぶれのシャレものです。

(C)まいじつ

陶器製の貯金箱なんてものも、いまではすっかり昭和の懐かしアイテムになってしまいました。昭和40年代、各銀行では月替わりでソフビ製のマスコットキャラ貯金箱を量産・配布し、預金契約者の獲得合戦が過熱したことなどもあって、部屋に使わない貯金箱がゴロゴロしてたという人も多いのではないでしょうか。

いまでこそ“フィギュアを買って愛でる”という文化が根付いていますが、まだモノが豊富ではなかった時代、ただの陶器製のタヌキのキャラクター人形では、買う動機につながらなかったんだと思います。実用品としての価値付けがないと売りにくかったんでしょう。その付加価値のダメ押しが中央に付いた“温度計”です。

この時代、いろいろな土産ものに温度計が付いていて、部屋はやはり温度計だらけでした。まぁ、温度計自体そんなに見ないし、必要のあるものとは思えないんですがね~。要するにハッタリです(笑)。

そう思うとこのタヌキ、背広の襟にやたらバッジをつけて偉そうにしてる“タヌキおやじ”を茶化してる人形にも見えてきました。

(写真・文/おおこしたかのぶ)

 

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