ダイエットをするときに肉を食べないというのは、もはや昔の話。いまは、肉もしっかり食べて、きっちりやせるのがダイエットの常識だ。
肉、つまりたんぱく質は筋肉を作る大切な栄養素で、筋肉量が増えれば基礎代謝が上がり、脂肪を燃焼しやすくなる。
とはいえ、いくら肉を食べてたんぱく質を摂取しようとしても、霜降り牛肉のステーキでは、たんぱく質以上に脂質が多くなってしまう。そのため、赤身の牛肉や、脂身の少ない鶏肉がダイエットの味方であったが、近年になってダイエット食材として人気が出ているのが“羊肉”だ。
食治研究家で薬剤師の田村哲彦先生によれば、「羊肉は低カロリー。羊肉に含まれる中和脂肪酸は水に溶けやすく、他の脂よりも5倍速く分解される」という。(出典『からだに効く食べもの事典』=主婦の友社)
脂が早く分解されるため、新陳代謝が高まり、体が温まるので、ダイエットに適した食材だ。
羊肉は独特のにおいがあるので、苦手な人もいるだろう。このにおいの成分は“脂身”に含まれているので、調理をする前に脂をできるだけ取り除くようにするか、脂身の少ない生後14カ月以内のラム肉を選ぶといいだろう。
また、ラム肉にも、肩、肩ロース、ロース、バラ、モモといった部位がある。肩や肩ロースは脂肪分が多く、肩肉はジンギスカン、赤身も適度な肩ロースはステーキに向いている。
ロースはやわらかくて、うま味があり、ラム肉の中では最高級。ラムチョップなどに使われるバラは、脂肪分が多いので、濃い味付けやスパイスを効かせた料理がおすすめ。反対にモモ肉は脂肪分が少ないので、臭みが気になる人に向いている。
お肉を食べたくなったら、ぜひラム肉を選択肢に加えてみよう。
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