WBC4連勝の侍ジャパンを阻む「超意外な伏兵」

よっしー / PIXTA(ピクスタ)

2017ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で1次ラウンドを1位で通過した野球日本代表『侍ジャパン』は、2次ラウンド初戦のオランダ戦も勝利した。4時間46分の接戦で“根負け”しなかったのは大きいだろう。2週間ほど前は壮行試合と練習試合で負け越し、“史上最弱”とも揶揄されていたが、このオランダ戦の勝利後には、アメリカ国内で行われる決勝ラウンドへの進出を“確信するような声”も出始めた。

「五回表に一度勝ち越し、その後の4イニングの全てで走者を許しながらも、なんとか勝利を呼び込みました。こういう苦しい場面の多い試合を凌いでいくと、チームの結束を呼び、苦しい場面でも力を出せるようになります。リリーフ投手陣はもちろん、守っていた野手、ベンチから応援していた選手たち。チームとして初めて一丸となったようにも見えました」(球界関係者)

しかし、このまま侍ジャパンが勝ち進むと、野球ファンが困るような事態が起きそうだという。

雨天などの影響がなかった場合、WBCの決勝戦は日本時間で3月23日午前10時に始まる。

この日時は、高校野球の春の選抜大会の日程に関係してくる。選抜大会は3月19日に開幕するのだが、その組み合わせ抽選会が行われ、23日の選抜大会の5日目の日程も確定した。こちらも雨天などの影響がなければ、同日に3試合が行われる。11時半開始予定の第2試合には、早稲田実業対明徳義塾があるのだ。この試合には同大会で最大の注目選手になるであろう清宮幸太郎が登場する。

野球ファンは侍ジャパンと清宮幸太郎のどちらを見るのか天秤に掛けねばならない。

早実の対戦相手は、1992年の夏の甲子園大会で松井秀喜を5打席連続敬遠した馬淵史郎監督の率いる明徳義塾高校だ。抽選が行われた日に、馬淵監督は「清宮も敬遠か?」という質問に対して、「試合の状況次第ですよ」と笑って返していた。さらに、「同点で九回裏一死三塁。(三番打者の)清宮、(四番打者の)野村じゃなく(両者を敬遠して)次で勝負するのは、僕じゃなくても考える」とも答えていた。

 

世代によってどちらを見るのかが分かれる?

WBCはBSの有料放送以外では民放のテレビ局が中継するので、おそらくはコマーシャルの度にチャンネルをまわし、清宮の打席が終わったら、また変えるというのを繰り返すファンが多くなると思われる。だが、筆者のまわりにいる50代以上は「若い選手の頑張りが観たいから」と清宮を支持し、30代以下は「絶対にWBC」だと言っていた。

「30代から下の世代は、スマートフォンやタブレット、パソコンなど、テレビ視聴率に反映しない端末を使いこなしています。23日は平日なので、家でじっくり野球中継を観られるのは、ご高齢の人たちです。清宮くんに負ける可能性もありますね」(NPB関係者)

一部報道によれば、オランダ戦の最高視聴率は32.6%。過去3大会のWBCの視聴率にも引けを取らない数字であり、野球の世界最高峰の大会というコンテンツの底力を再認識させられた。また、WBCの高視聴率は、プロ野球に携わる全ての関係者の誇りでもある。なのに、清宮とぶつかるとは…。

抽選会後、高校野球の関係者は、清宮が土曜日や日曜日ではなく、平日の試合日程に決まったことに対して少しがっかりしていた。いや、違う。WBCと視聴率を争うことになったのだから、この男は本当に“持っている”のだ。

(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)

 

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