侍ジャパンWBC6戦全勝で準決勝の舞台アメリカへ

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3月15日に2017ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンドE組の最終戦2試合が行われ、野球日本代表『侍ジャパン』はイスラエルを8対3で下し、この大会6連勝で決勝ラウンドへの進出を決めた。

イスラエル戦はこれまでの5試合とは違い、試合中盤までスコアボードにゼロが並んだ。得点はするが早いイニングで失点していたは侍ジャパンは、ここまでは相手に打ち勝つ野球を続けていた。しかし、この試合の先発投手の千賀滉大は、5イニングを無失点で抑えた。今大会で先発投手が無失点だったのは千賀が初めてである。

「千賀の調子そのものはよくなかったと思う。だけど、ストライクゾーンで適度に球が“荒れて”いた。スライダーでカウントを整えて、最後は威力のある真っ直ぐとフォークいう配球が巧くいった」(取材記者)

イスラエルの得点を許さない試合展開はよかったが、侍ジャパンも六回裏まで得点を奪えなかった。この試合では今大会で3本塁打8打点の中田翔がスタメンから外れていた。

「試合前に、中田がスタメンを外れると知らされ、混乱しました。腰痛が悪化したという説と、イスラエルの先発投手に対する対策だという説がでていました」(同・記者)

メディアは稲葉篤紀打撃コーチに中田のスタメン落ちについての説明を求めた。すると、稲葉コーチは「疲れが出ていて、本番に備えるため」と重症ではないとしている。試合前の中田はフリー打撃も休んでいた。その中田は、試合に出場していない分、ベンチから声を張り上げて味方を鼓舞している場面が目立った。

「筒香が八回裏に敬遠されたとき、ベンチで真っ先に声を上げていたのは中田でした」(同・記者)

六回裏にも中田は、本塁打を放って戻ってきた筒香を笑顔で出迎えていた。

 

勝利を積み重ねることで得た自信

侍ジャパンは過去のWBCで、決勝ラウンドへの進出を全勝で決めたことはなかった。小久保裕紀監督は試合後、「きょうの勝利は、もう過去。これからのことを」と語っていたが、侍のメンバーはいい意味で安堵の表情を浮かべていた。

「大会前には、壮行試合と練習試合では負け越し、『史上最弱』と言われていました。そのことを不安を抱いたまま本大会を迎えた選手と、見返してやるという気持ちで挑んだ選手の両方がいました。そして、試合で勝利を積み重ねることで、自信を持ち始めたようです。表情や言葉からそれがうかがえます」(同・記者)

準決勝の相手はまだ未定だが、世界一まであと2勝というところまできた。侍ジャパンはこのあと、アメリカへ移動し、日本時間3月22日に準決勝へ挑む。

 

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