惜しまれつつ消えるヤクザ専門雑誌と芸能人のつながり

szefei / PIXTA(ピクスタ)

1983年の創刊から34年の歴史を数えるヤクザ専門雑誌『月刊実話ドキュメント』(マイウェイ出版)が、3月29日発売の号で幕を閉じる。

「この雑誌は毎月、逮捕された暴力団組員の情報が掲載される『今月の逮捕』のコーナーがあり、暴力団と交際していたタレントなら欠かさず読むところでしょう」(アウトロー専門ライター)

一般人にはピンと来ない話…どういうことなのか。

「ヤクザの逮捕は、ディナーショーなどでお世話になっている演歌歌手やポップス歌手、アスリートなどにとって重要な情報です。知っているヤクザが逮捕された場合、必ずお見舞い金を届けないといけない。さらには出所したら、お祝い金を送ったり花束を送らないと『なんだよなんだよ無視か。いい度胸しているなお前』という話になってきます。テレビやラジオなどのメディアからヤクザは追い出されましたが、まだまだディナーショーなどはヤクザが仕切っている世界。ひとたび下手を打てばまずいことになります」(同・ライター)

 

獄中手記のオファーが名物だった

同雑誌は日本最大の指定暴力団『山口組』の動向をひたすらに追跡してきた。おととしの分裂騒動で部数を伸ばしていただけに休刊を惜しむ声は多い。

「刺青のカラーグラビアがあるから、これをサンプルにして彫ってもらった。ここの刺青グラビアは常に時代の先をいっていたから、なくなるのは残念」(ラッパー)

有名人が出所すると、すぐに『実話ドキュメント』のライターから「手記を書かないか」と声が掛かることもつとに有名だ。

「堀江貴文氏や清原和博氏、最近だと歌手のASKAにも『獄中での体験を書かないか』とオファーを出したようです。まあそれだけフットワークが軽いライターをたくさん抱えていたとも言えますね」(前出・ライター)

タレントの醜聞も多数、記者座談会やニューストピックスで展開されていた。最後の最後にやり玉に挙がるのは誰だろうか。

 

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