5月16日に放送されたバラエティー番組『バイキング』(フジテレビ系)で、司会の坂上忍が、税金を着服したとして逮捕された元税務課職員の小島崇泰容疑者の発言に対し、「じゃあ死ねよ」と暴言を交えて厳しく批判したことが問題になっている。インターネット上では安易に“死”という言葉を使うことに対し、批判する書き込みが見られた。
着服総額は約3000万円…管理体制に批判も
滋賀県甲良町の元職員の小島崇靖容疑者は、税務署で勤務をしていた際に44万円を着服したとして、5月11日に業務上横領の疑いで逮捕された。小島容疑者はテレビのインタビューに対し、「会計室に金を持っていくのを忘れた事が問題にならなかったので、それがきっかけで横領を行った」、「罪悪感はあったが、“しめしめ感”という気持ちの方が大きかった」と発言したことがあり、これに対して出演者一同は怪訝な表情を浮かべた。
ヒロミは「実際に金の管理体制が甘かったのも事実」と前置きしつつも「それを言い訳にして自分を正当化するのはおかしい」と指摘。それに同調するように坂上も「税務課の管理体制も甘かったように思える」と小島容疑者だけではなく、税務課の管理の甘さを指摘した。
被害額の約3000万円は、小島容疑者の両親が弁済している。YOUは「もし自分の息子が大学まで進学し、就職までして30の時にこんな事件を起こされたら心中するぐらいだ」と両親を思いやった。
「着服しなければ自分は死んでますね」発言に坂上が苦言
さらに小島容疑者はインタビューで、記者の「後悔はしていないか」という問いに対し、「いますごく思っているのは、着服をしていなかったら自分は死んでいますね。死んでいます、余裕で」と悠々と語った。すると坂上は「売り言葉に買い言葉があるとすれば、じゃあ死ねよ」と怒りを込めて発言した。
この坂上の暴言に対し、ツイッターでは《自分の代わりによく言ってくれた》、《「死」という言葉を軽々しく使いたくはないが正論だ》という肯定的な意見も多く見られた。しかし、なかには《テレビ司会者が「死ねよ」と堂々と発言するのはどうか》と、テレビ司会者としての言動の問題性を指摘している意見もある。
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