『妖怪ウォッチ』はなぜポケモンになれないのか…位置情報ゲーム4年の歴史に幕

(C)Randy Miramontez / Shutterstock

スマホアプリ『妖怪ウォッチ ワールド』のサービスが、今年12月23日をもって終了すると発表され、ファンの間に衝撃が走っている。

2018年6月から楽しまれてきた「妖怪ウォッチ ワールド」は、現実世界をモチーフにした3Dマップ上で、妖怪を見つける位置情報ゲーム。

スマートフォンカメラのAR機能を使用することで妖怪が出現し、妖怪をコレクションできる。運営チームは公式サイトにて、サービス終了までのスケジュールを発表した。

購入した分の「妖怪玉」払い戻しに関する情報や、クエスト終了時期などを伝えている。ディレクターの昇耕一氏は、終了理由について「2018年6月のリリース以来、4年に渡って運営してきた本作ですが、様々な社会環境の変化もあり、サービスを継続することが困難と判断し、今回の苦渋の決断となりました」と説明している。

『ポケモンGO』には遠く及ばず…

約4年の歴史に終止符を打つということで、ファンからは嘆きの声が続出。ネット上には、

《僕を支えてくれたゲームと言っても過言ではないほど熱中していました。非常に残念ですが、最後まできっちり見届けます!》
《位置ゲーだけど訪れた街で、色んなことができるから自分にとっては最高のアプリでした。そういう意味では、行動範囲の広い大人向けアプリだったのかな?》
《イベント盛りだくさんでオリジナル要素も強く、毎日遊ばせていただいていました! 最後まで応援しています!》
《課金する人がいなければゲームは終わる。それをしみじみ感じました…》
《妖怪ウォッチブームもついに終焉か、寂しくなるなあ》

といったコメントが溢れ返っている。

「ファンが悲しむ一方、同じように位置情報を利用してプレイするアプリ『ポケモンGO』と比較する人も見受けられます。『妖怪ウォッチ ワールド』は、2016年7月にリリースされた『ポケモンGO』の後を追うように公開されたアプリ。現実世界の建物を3D建物に置き換えて表示させる技術こそ『ポケモンGO』に優っていましたが、やはり人気のレベルが違ったようですね。サービス終了に伴い、長野市で実施予定だったスタンプラリーが中止になるなどの影響があるようです」(ゲームライター)

同アプリはサービス終了後も、「妖怪大辞典」や「さつえいモード」など、一部の機能をオフラインで利用できるアプリを配信予定。サービス終了日は、ファンに愛されるアプリとして有終の美を飾って欲しいものだ。

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