『ViVi』出身の佐久間由衣が“下品な性悪女”を熱演!『“隠れビッチ”やってました。』

“隠れビッチ”やってました。

映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『“隠れビッチ”やってました。』

配給/キノフィルムズ 新宿バルト9ほかにて公開
監督/三木康一郎
出演/佐久間由衣、村上虹郎、大後寿々花、森山未來ほか

〝女優で映画を見る〟評論家としては、女優探しに余念がない。常に「いいコ、入ったかな?」とキャバクラ探訪気分。そこで、この冬、今後〝指名〟していこうと決めた女優がこの映画のヒロイン、佐久間由衣である。ほとんど一目惚れに近いね。雑誌『ViVi』のデルモ出身だからタッパがあるし、肩幅も十分。ショートが似合い、眼も唇も大粒&大ぶりで、ずっとご贔屓の榮倉奈々タイプか。今回演じるのが、見た目や仕草とは裏腹、素顔は男を弄ぶアバズレであけすけな性悪オンナ。そのギャップがたまらん。

独身・26歳のひろみ(佐久間由衣)の趣味と特技は異性にモテること。でも、相手をソノ気にさせたらゲーム終了でトンズラする悪質さ。シェアハウス仲間の彩(大後寿々花)や小島(村上虹郎)は呆れ顔だ。そんな中、ひろみは、会社の同僚・三沢(森山未來)に彼女の本性を承知の上で告白されるのだが…。

ターゲットの男性の前では清楚お嬢様系を装いつつ、それ以外の前では一変。酒乱の連続、悪態のオンパレードで、下品なことこの上ない。わが由衣嬢が、かわいい顔して平気の平左でそんなあけすけアバズレ性悪オンナを熱演するので、ボクは目を細めちゃうね。こういう百年の恋も醒めそうな〝欠陥乱調美女〟が好みというのも何だかなあ。まあ映画の中の設定上だけど。実際に遭遇したら命がいくつあっても足らないだろうが(苦笑)。

 

2020年ブレーク必至の佐久間由衣

由衣嬢の熱・珍演の極め付きは、自分を偽悪的に形容する際に「趣味は鼻ホジリですから。それも両穴!」と両指を鼻孔に突っ込んでホジホジ・ポーズをホントにするあたり。女優としては、これって全裸になるより恥ずかしいんじゃないの? ここまでやれば逆にあっぱれな女優根性だ。

シェアハウス仲間で、好きになった男にすぐ体を許してしまうセフレ体質の彩(大後寿々花も捨て身の演技)と丁々発止で「ヤリマン・ブス!」、「隠れビッチ!」とかつての『陽暉楼』(83年)の浅野温子と池上季実子のソレに迫るような、つかみ合いの大ゲンカを繰り広げるあたり、ボクは腹を抱えて笑いながら楽しんでいた。はたして彼女は、心を入れ替えて、少しはマトモになるのか? は見てのお楽しみ。

彼女、今月は密室ミステリー大作『屍人荘の殺人』にも助演しており、さしずめ12月は〝佐久間由衣月間〟といえる。2020年、絶対ブレーク必至と予言したいほど。ツバつけるなら今のうち!

 

【あわせて読みたい】