夏帆の“エロさ”に唸りまくり! 平凡主婦の悶絶不倫一直線映画『Red』

Red 

映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『Red』

配給/日活 新宿バルト9ほかにて公開
監督/三島有紀子
出演/夏帆、妻夫木聡、柄本佑、間宮祥太朗、余貴美子ほか

芸能人の不倫問題が続いているが、外野席が渦中の人物を極悪非道のように非難するのもどうかと思う。いずれにしても、昔から〝不倫・浮気〟は映画の絶好のスパイスであるし、この新作も真っ向から踏み込んでいる。

ご贔屓女優の夏帆は『友罪』(18年)、『きばいやんせ!私』(19年)など、この手のストレスを抱えたヒロインがよく似合う。〝昔の男〟として出現する妻夫木聡との化学反応やいかに、という興味で膝を乗り出した。原作は直木賞作家・島本理生。監督は『幼な子われらに生まれ』の三島有紀子。三島監督の言によると「『幼な子――』で浅野忠信さんと寺島しのぶさんのセックス・シーンを撮っているとき。いつか本格的に男と女の話を撮らなくちゃあ」と思ったそうだ。今回、有言実行である。

誰もがうらやむ夫・真(間宮祥太朗)とかわいい娘に恵まれた主婦・塔子(夏帆)だったが、今の生活に密かに違和感も抱いていた。そんな折、かつて愛した男・鞍田(妻夫木聡)と10年ぶりに再会する。鞍田は、ずっと行き場のなかった塔子の気持ちを少しずつほぐしてゆく。一方、鞍田にはある〝秘密〟があった。やがて、2人は後戻りできない領域へと導かれ…。

 

完脱ぎに至らずとも十分エロい

劇中、塔子に好意を寄せる小鷹(柄本佑)に「お前、エロいな」と言われるが、夏帆の持つ〝触れなば落ちんの風情〟は今回、かなり強調されている。〝決壊寸前のダム〟みたいに危ういのだ。だから〝濡れ場〟多数の割には完脱ぎに至らずとも、十分エロスが保たれている。夫に〝オーラル奉仕〟するシーンも当然、間接描写なのだが、何だかワイセツ。妻夫木とのカラミは、もう舌技に翻弄されまくり。この男、相当の〝嘗め魔〟らしく、夏帆の全身にキスの雨を降らせる。うなじ、首筋から、顔を埋めてのカラダの各所、そして脚まで入念に舌を這わせる。そのたびに夏帆は「鞍田さん(役名)~」と甘い声で何度もノケぞるのだ。う~ん、やっぱりエロい。

後半、大雪の夜、車を走らせる2人の道行きの果て、冷えた体を密着してのシーンで、妻夫木のセリフが斬新だった。何と彼女に「最後に、抱いてほしい…」と、意を決してある〝秘密〟を告白した後に懇願する。〝抱きたい〟ではなく、男が〝抱いてほしい〟とうめくのだ。まあ、ああいう状況になったら、弱さも何もすべてさらけ出し「抱いてほしい」と思うのも、男としてうなずける。これまでありそうでなかったこのセリフが耳に残ってしかたがない。確かに、相手が夏帆なら〝抱いてほしい〟と言ってしまうかも(照れるね)。

 

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