白石麻衣が盗撮され暴行され…現代スリラー続編『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

映画評論家・秋本鉄次のシネマ道 『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』

配給/東宝 TOHOシネマズ日比谷ほかにて公開
監督/中田秀夫
出演/千葉雄大、白石麻衣、成田凌、田中哲司、井浦新ほか

もはや生活に欠かせない存在となったスマホが抱える恐怖の一面を題材にして大ヒットした現代スリラーのパート2。前回は悪辣な犯人の毒牙にかかるヒロインを北川景子が演じたが、今回は、最近某アイドルユニットから独立を表明した白石麻衣で、北川は冒頭の挙式シーンでチラリと登場。一昨年の1作目で、あの事件の後、恋人と結婚し、白石はその式に出席した1人という設定である。

長い黒髪の女性ばかり狙った連続殺人事件は、刑事の加賀谷(千葉雄大)が犯人の浦野(成田凌)を逮捕し、幕を閉じたように見えたが、類似の事件が多発する。刑務所の浦野は新たな犯人とされる〝M〟という人物を知っているとうそぶく。加賀谷は恋人の美乃里(白石麻衣)も危機にさらされていると分かり、仕方なく浦野と手を組むことになるが…。

第1作で、北川が見せた後半のSMチックな緊縛監禁シーンは強烈だった。〝長い黒髪フェチ〟の真犯人を演じた成田の狂乱演技は話題騒然となり、その後ブレーク。お人よしから殺人鬼まで〝カメレオン俳優〟とも呼ばれ(本人はなぜかそれが気に入らないようだが…)、今や売れっ子の1人となった。今回は捜査官と殺人鬼が禁断のタッグを組むという『羊たちの沈黙』のような設定なのが興味深い。

 

ファン垂涎“白石の背中ヌード”

さて、スリラーに美女は欠かせない。新ヒロインの白石は、浴室を盗撮される際の背中ヌードにまず注目。続いて〝M〟に雇われた野卑なワルに車内に連れ込まれ暴行されそうになるシーンでは、服を剥ぎ取られ、なかなかのボリュームとおぼしき胸部がチラリ。演技的にはまだまだ発展途上だが、ファンにはたまらないだろう。口元の小さなホクロが妙にエロいというウワサもある。個人的には、前作での北川の一瞬にして凍り付く超絶美貌の方が好きだけどね。

前回の成田がスゴ過ぎたせいか、今回の犯人像のインパクトは正直言って印象度は弱い。千葉雄大と成田凌、刑事と殺人鬼が心の深淵で通底するキャラクター(母親に対する歪んだ愛憎など)になっているのが、このスリラーのもう1つの醍醐味なのだが、小出しにした程度で、あまり進展は見られない。もう、3作目は織り込み済みのような幕切れだけに、この2作目は〝つなぎ〟のパートの要素が強いのかも。ちなみに原作のパート3『スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス』は1月9日に発売された。

いまだにガラケーで十分のボクは、スマホも大変じゃのお、と主人公たちの受難を高みの見物させてもらった次第だ。

 

【あわせて読みたい】