武豊が前人未到JRA平地GIレース「完全制覇」のラストチャンスに奇策で挑む!?

その日に武は、エイシンヒカリで香港カップ(GI)に騎乗する予定になっており、リスグラシューへの騎乗は不可能なのだ。それでも武を乗せる陣営の意図とは何なのか。

「もしかすると、この後は武がまだ勝っていない唯一のGIレース、12月18日の朝日杯フューチュリティステークスに向かうのではないか」(競馬専門紙記者)

牝馬限定の阪神JFではなく、通常は牡馬が集う朝日杯にあえて挑戦するのではないかというのである。陣営は、それくらいリスグラシューの素質を高く評価しているということだろうか。それとも、このアルテミスステークスで2着までに入れないと、賞金額的に阪神JFに参加することが難しいため、武で確実に出場権利を取りに来たのだろうか。中谷は19年間の騎手生活で、重賞の勝利を挙げていない。

だが、間違いなく言えることは矢作師が武の腕を非常に買っていることだ。常々「豊で海外のGIを勝つのが夢」と言っているほど、武への思いは強い。

それを武も分かっているから、二つ返事で騎乗を了承したようだ。経験の少ない2歳牝馬同士のレースだけに、楽観はできないだろうが、直前の調教からリスグラシューの出走態勢そのものは万全であることがうかがえる。