「童貞で30歳を迎えると魔法使いになれる」
こんな都市伝説があるのを知っているだろうか。2002年ごろにインターネット上で話題になり、その後『2ちゃんねる』やその他の掲示板で拡散された。
そんな都市伝説について、実際にあったサラリーマンのやりとりを紹介したい。
若い社員4名と、上司の食堂での会話である。
「もうすぐで30歳になるんですよ」
「そうかおめでとう」
「でも僕、“年齢=彼女いない歴”なんですよね」
「じゃあ、もう少しで魔法使いになれるな!」
「魔法使い?」
「30歳になるまで童貞を守り抜けば魔法が使えるようになるらしいよ」
「実際には、修行しないとすぐには魔法を使えないらしいけど」
「そうなのかー」
「それじゃあ魔法使いって言わないな」
若い社員同士で、そんな会話で盛り上がっていた。
その時それまで沈黙していた上司が一言。
「つまり、私が最も魔法使いに近いということだな」
これには若い社員達も驚き言葉がでてこない。
少しの沈黙の後、
「冗談だ」と笑いはじめたが、凍りついた空気は中々戻らなかった。
この上司の真意のほどは明らかではないが、この童貞魔法使いという都市伝説は笑って話せない深刻な日本の性事情を浮き彫りにしている。
国立社会保障・人口問題研究所が9月に『結婚と出産に関する全国調査』の結果を発表。
独身者を対象にした調査の中で、「性経験がない」と答えた男女が40%を超えた。
性経験がないという人口は2000年を越えたあたりから増加傾向にあり、その頃ネット上で「童貞は魔法使い」などという都市伝説が広まりはじめている。これは偶然ではないだろう。
「セックスに関心がない、嫌悪している」と答えている男女も増加傾向あり、婚姻関係にある男女のセックスレスも社会問題になっている。
近年、セックス離れが止まらない日本人。セックス離れの原因は「面倒臭い」「疲れている」などの理由があげられている。
この疲れている原因はなんだろうか。
日本人の長時間労働や残業は、度々問題になっており過労死や自殺の要因になることも多い。セックス離れと労働時間、関連性がないとは言い切れない。
このままだと日本が魔法使いで溢れる日も近いかもしれない。
【参考】
※ 2015 年社会保障・人口問題基本調査 <結婚と出産に関する全国調査> – 国立社会保障・人口問題研究所
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