『フリー・ハグズ』という言葉を知っているだろうか?
Wikipediaには《フリー・ハグズとは街頭で見知らぬ人々とハグ (抱擁) をして、素晴らしい何か(愛・平和・温もりなど)を生み出す活動である。》とある。
この“何か”とは何だろうか?これから紹介する動画を見ればその“何か”をわかってくれると思う。
そもそも、日本にはハグという慣習はない。欧米では挨拶として、または愛情を伝える手段として使われている。
最近では話題のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)のなかでハグをするシーンがある。日本でも親族、家族間の中ではあるがハグを愛情表現とする家庭も増えつつあるようだ。ハグは基本愛情表現であり、コミュニケーションの一つと思って間違いない。
今回紹介するのは、そんなハグの素晴らしさを表す動画である。
『日本人が韓国でフリーハグをしてみた』
この動画を作成したのは日本人で『フリーハガー』として、フリー・ハグズ活動を世界各国で行なっている桑原功一さん。先述した“何か”を、生み出している人である。冒頭は、このようなメッセージから始まる。
私は日本人です。
日本では多くの人が
「韓国人は日本人が嫌いである」と思っています。
でも私はそうは思いません。
私はあなたを信じます。
あなたは私を信じてくれますか。
もしそうならハグを。
韓国語で書かれたこんなボードを立て掛けて、彼は韓国の首都ソウルの路上で目隠しをして立った。
韓国の人はどう思っただろうか。日本と韓国の関係は、日韓友好を掲げている一方で、実際には歴史や領土に関する様々な問題を抱えている。そんななか、彼は無防備にも目隠しをして、ソウルに立ったのだ。
しかし、この動画は奇跡と感動を届ける……。1人2人と駆け寄りハグをし始めた。時に拍手が湧き笑顔が見える。飲み物を手渡す人もいた。
こんな感動的な事があるだろうか?単純なハグで、日本人の青年が国境を越えて愛情を育んだ。
触れて抱きしめるという行為がどれだけ素晴らしいものなのか。ニュースや教科書で知る日韓関係とは違うものが、そこにはあった。韓国の人々は単なる隣の国の人ではない、親愛なる隣人なのだと感じる事が出来る瞬間だ。
いま、フリー・ハグズは日本人の活動だけに留まらない。いろんな国の人が日本でフリー・ハグズを行なっている。フリー・ハグズの輪は今も広がっている。
メディアが伝えることだけが事実ではない。もしかすると、反日派の悪意に曝されるかもしれない……そんな中で、目隠しをしてソウルの街頭に立った時、どんなに心細く感じただろう。そして、抱きしめられた時どんなに心温まる気持ちになれただろう。
言葉や文化すべてを越える力が、フリー・ハグズに垣間見えた。
【参考】
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