
画/彩賀ゆう (C)まいじつ
3月からオンエアされている俳優・梅沢富美男出演のレモンサワー新CMが、ネット上で密かな話題となっている。一見、何の変哲もないCMに見えるが、一体ナゼ…。
2018年2月の新発売時から、同CMシリーズのキャラクターを務めている梅沢。派生商品である缶サワーのCMにも出演しており、3月17日からはその新作が全国でオンエアされている。
新CMの梅沢は野球のキャッチャーに扮しているが、シリーズ恒例であるレモンの被り物とメークも健在。「プロの味」という商品コピーと「プロ野球」をかけた演出でウリを伝えると、最後に「濃いの出た!」と叫び、新発売した〝濃い味〟バージョンをPRする。
どうやらネット民は、この「濃いの出た!」というセリフに反応しているようなのだ。SNSや掲示板には、
《富美男が「濃いの出たぁ!」言ってるの見るたびに笑う》
《梅沢富美男コピペに毒されてるから「濃いの出た!」に過剰な反応してしまう》
《梅沢富美男が「濃いの出た!!!」とか言い始めて爆笑してる》
《レモンサワーのコマーシャルのはずなのにミーム汚染の弊害が出てる》
などの反応が大量に上がっている。しかし、一体ナゼこのありふれたセリフが…。
https://www.youtube.com/watch?v=0MQoeHctYTI
“とあるネタ”を知っている者は思わず反応
「ネット上で数年前から広まっている〝とあるネタ〟の影響でしょう。これは梅沢の剛直な人物像を逆手に取った官能小説風のコピペで、梅沢と男性が愛し合う様が描かれているのです。その破壊力は『文字の暴力』『精神汚染』と呼ばれるほどですが、インパクトが大きいため中毒性も続出し、動画サイトには梅沢の代表曲『夢芝居』に合わせて二役を演じる朗読動画まで出回っています」(WEBメディア編集者)
実際に出回っている文章を読むと、確かによくできている…。手淫や口淫の描写はリアルかつ文学的で、なるほどその文才や濃厚な描写に賛否が飛び交うわけだ。しかもストーリーは複数あるようで、そのすべてに梅沢の代表曲『夢芝居』というワードが出てくる。〝発射〟のシーンにおける言い回しには敬畏さえ覚えられ、このネタを知る者にとって「濃いの出た!」が思わず反応してしまうセリフであることも納得だ。
メーカーの公式YouTubeチャンネルには、CM動画とメーキングが全バージョンアップされている。そこには「『濃いメーキング 裸のレモン2』篇」という動画もあるのだが、一連の背景を知っているとこれも意味深に感じられてしまう。
「濃い」だけに故意のセリフだったのか、単なる偶然か…。ともあれ、飲み過ぎで酩酊し〝夢芝居〟になることだけは避けねば、梅沢も「てめぇこの野郎…」と怒ってしまうことだろう。