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人気ラッパーの〝漢a.k.a.GAMI〟こと川上国彦容疑者が乾燥大麻を所持していたとして、大麻取締法違反(所持)の疑いで警視庁戸塚署に現行犯逮捕されていたことが分かった。逮捕容疑は5月2日、東京・新宿区内で乾燥大麻を所持した疑いだという。
川上容疑者は『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系)に出演するなど、日本のヒップホップ界を代表するラッパーで、2002年にはヒップホップイベント『Bボーイパーク』のMCバトルで優勝。複数回にわたり薬物事案で逮捕されている元タレントの田代まさしと、ラップでコラボしたこともある。
「川上容疑者は音楽活動の傍ら、海外から植物を輸入するビジネスを手掛けるなどしていたため、逮捕の一報を聞いた一部のファンからは『やっぱり』という声も上がりました。〝ヒップホップ=ドラッグ〟というイメージが強い業界ですが、まさにその典型例でしたね。あまりにも分かりやすい逮捕劇に、ネット上では《MC漢さんが大麻所持で逮捕なんて信じられない》《あんなにクリーンなイメージを守られていたので大麻なんてやっていないと思ってた》《漢さんが逮捕? あんなにクリーンなイメージでガンジャ巻いてる人が…信じられないw》《漢さんが逮捕って聞いてめちゃ驚いた》など、あえて〝皮肉る〟ツイートが飛び交っているようです」(音楽ライター)
「逮捕を誰も驚かないのは異常」
一方で、若者を中心に拡大している大麻乱用問題に頭を悩ませた警視庁は、啓蒙活動の一環として特設ページを開設。ヒップホップMCのDOTAMAとラップ歌手の吉田凜音を起用している。しかし、この動画がヒップホップ界ですこぶる評判が悪いという。
https://youtu.be/HIZ5lsBnmGM
「動画に出演しているDOTAMAらに一部のラッパーから〝偽善者〟〝警察の犬〟などと誹謗中傷の声が上がっているのです。中には『こいつはラッパーとして死んだ』とまでいうラッパーもいますね。そのくらいヒップホップ界はドラッグと親和性が高いのです。しかし、当たり前ですが、そんな姿勢が一般に通用するハズありません。川上容疑者の逮捕を誰も驚かないというのは、むしろ異常と言っていいでしょう」(同・ライター)
ラッパー界の大御所・ライムスターは、文部科学省のPR動画に出演。キングギドラのジブラは、未成年向けに不適切な歌詞の規制を提起している。ヒップホップ界からも自浄努力を惜しまないアーティストは数多い。
アーティストだけでなくファンも、違法薬物に対しての意識を深めていく必要があるだろう。
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