黒谷友香“完脱ぎ”映画『TANNKA短歌』~冒頭からカラみまくり艶姿衝撃シーン連発!

TANNKA短歌

作品目

東映 2006年 DVD発売中
監督/阿木燿子
出演/黒谷友香、黄川田将也、村上弘明、高島礼子、中山忍、萬田久子ほか

〝緊急事態宣言〟さなかのテレビは再放送だらけで、暇に飽かせ、いわゆる〝2時間サスペンス〟の『ドクター彦次郎』シリーズをダラダラと見たりして。寺島進演じるハミ出し医師・彦次郎がお気に入りの店『梅むら』の美人女将・志乃役でレギュラー出演しているご贔屓女優・黒谷友香の顔を久々に拝めたりする。主演級の映画は『極道の妻たちNeo』(13年)以降ご無沙汰だが、そんな彼女がアッと驚く〝脱ぎっぷり〟を見せたのがこの旧作だった。目を閉じれば、マブタの裏にあの美乳と痴態がよみがえるってもんだ。

33歳のフリーライター、薫里(黒谷友香)は、妻子のある男性M(村上弘明)と彼女に純粋な思いを寄せるバイオリニストの圭(黄川田将也)という2人の男との性的な関係を続けていた。心も体も満たしてくれる年上男性、若い刺激を与えてくれる年下男子。2人の間で揺れ動く薫里は、やがて自分の人生を見つめ直してゆく…。

 

徹底的な女性目線が新鮮

原作は歌人の俵万智、監督が作詞家でもある阿木燿子、主演が黒谷友香というトリオだけに内容もとことん女性主導で、セックス・シーンも含めて徹底的に女性目線なのが新鮮じゃないか。

「水蜜桃の 汁吸うごとく愛されて 前世も我は女 女と思う」など、劇中で詠まれる俵の〝エロ短歌〟に導かれ、友香サマは自慢の美乳を真正面からさらし、中年男との不倫で悶えまくったり、年下男子相手に騎乗位で乱れまくったり、と天下の絶景が続く。正直言って、ここまでお脱ぎになるとは思わなかった。その艶姿の衝撃シーンは6、7回に及ぶ大サービスぶり。

まず冒頭からエロいの何の。ソファの上で、村上と全裸で対面座位でカラみまくる黒谷の長い黒髪と白磁の肌がソソられる。村上は外国の恋愛小説を彼女に朗読させながら、知り尽くした彼女の性感帯を指先、舌先で甘く攻撃する。すると、その朗読は息も絶え絶えになり…といったくだりは〝海外エロス〟のニオいがして、ワザとらしいという批判もあったが、友香サマの脱ぎっぷりを誘発させる演出なら文句ナシ。実際、阿木監督は『四季・奈津子』(80年)で女優として脱いだ経験があり、それが「黒谷さんのベッドシーンをリラックスさせるのに役立った」と公開当時語っていた。なるほど、経験者に言われりゃ、同性同士でもあるし、そりゃ納得もするわな。

年下男相手に酔いに任せて「ヤリたい。すぐヤリたいの」と迫ってゴーチンさせるあたりは、肉食系女子の先駆けのよう(ちなみに脚本も阿木燿子)。「女にとってもセックスはお祭りやディズニーランドのような解放感で楽しむ時期がある」という阿木語録に妙に納得させられた1作だった。

(映画評論家・秋本鉄次)

 

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