星野真里“完脱ぎ”『さよならみどりちゃん』~スレンダー全裸を弄ぶ西島秀俊!

さよならみどりちゃん 

作品目『さよならみどりちゃん』

スローラーナー 2004年 DVD発売中
監督/古厩智之
出演/星野真里、西島秀俊、佐々木すみ江ほか

星野真里といえば、女優業の傍ら結婚・出産も経験し、最近では『グッとラック!』(TBS系)などワイドショーのコメンテーターとしても活躍している。そんな彼女の映画での出世作といえば、約15年前のこの作品。スレンダーな全裸を思い切りよく披露して、脚光を浴びたものだ。原作は南Q太の人気コミックス。

ユタカ(西島秀俊)のことが好きなOL・ゆうこ(星野真里)は、彼と初めてのセックスをした日、ユタカから、みどりという本命の子がいることを告げられる。それでも彼が好きなゆうこは、勧められるままに、名物ママ(佐々木すみ江)のいる近所のスナックでバイトすることになる。スナックの働き心地は悪くないのだが、ゆうこはユタカとの関係を続ける中、平気で他の女との秘め事を口にする彼の真意が分からなくなる…。

西島演じるちょっとチャラい男にとって、このヒロインは、いわば典型的な〝都合のいい女〟に映る。おまけにセックスはどんどん積極的になるし、〝セフレ〟としてはほぼカンペキ? と不埒な男は勘違いするに違いない。西島に赤ん坊のように抱き付くし、もうぞっこんという感じ。乳輪控え目、小さめ乳首、ボーイッシュな肢体、推定80センチぐらいの微美乳を惜しげもなく見せつけ、積極的に舌を這わせる。ちなみにおヘソの形も悪くない。

 

「オナニーするとこ見せてよ」

やがて「もう、溶けてなくなってもいい…」と漏らして性を謳歌し、全裸で横たわる星野。普通、こんなタイプに思い入れは希薄になるものだが、彼女が演じると、けなげさとか、一生懸命さが伝わってくるから不思議だ。

つい泣いてしまう仕草にも哀愁が漂う。事後、パンティーをはこうとする星野に、西島が「何ではいちゃってんの? オナニーするとこ見せてよ」と気まぐれに頼むと、最初は「やだ、そんなの」とさすがに抵抗するのだが、「やれよ」とベッドに押し倒され、スレンダーな胸を舌で愛撫されるともう抵抗できない…。果たして、こんな体たらくのヒロインが、最後にはちゃんと自立できるのかと心配にもなる。

そもそも〝ユタカの本命〟とされる〝みどり〟なる女性の姿が最後まで判別できない。チャラい男の方便としての架空の女性なのかもしれない、と思わせるのが、この映画の妙味。最近は硬派男優として定着している西島だが、15年前にはこんな〝チャラ男〟を演じていたとは! そして星野真里、おそらく最初で最後のフルヌード! 貴重映像の〝お宝〟と言えそうだ。

(映画評論家・秋本鉄次)

 

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