オリックス・バファローズからフリーエージェント宣言(FA)した糸井嘉男外野手(35)が、阪神タイガースへ入団する意志を明らかにした。
糸井の獲得に際しては、金本知憲監督(48)がFA交渉の解禁日の11月11日に、ら交渉の場へ足を運んでいた。その誠意が糸井にも十分に伝わったようだ。しかし、その糸井が阪神へ入団したら、金本監督は新たな問題を抱えることになると予測される。
「糸井を中堅手として固定する構想も明かされています。今季は横田慎太郎が中堅手に起用されて開幕しましたが、レギュラーを獲得するには至りませんでした。さらに阪神は、鳥谷敬の不調、西岡剛の故障、正捕手不在も重なり、センターラインを固定できないままシーズンを終えています。糸井が入れば戦力アップは間違いないのですが、懸念されることもあります」(在阪記者)
新戦力が加われば、当然ながら、起用されなくなる選手も出てくる。外野手の人数が増えるため、金本監督は福留孝介(39)の一塁手へのコンバートも示唆している。今季、主に一塁を守ったゴメスは退団が決定している。そのため、新外国人選手は一塁手か、三塁手を獲得する予定だ。また、今季になって打撃力を見せて台頭した原口文仁(24)が正捕手争いに敗れた場合には、一塁手へのコンバートも検討されていた。
一塁手は福留、新外国人、原口がポジション争いをする可能性がある。そのうえ、三塁手も新外国人次第で見通しはまだ立たない状態だ。
「鳥谷を三塁手へコンバートして再生させる案がありますが、そうなると金本監督が今年のドラフト会議で1位指名した大山悠輔(=白鴎大)とのポジション争いが起きます。もし新外国人選手が三塁手だった場合は、一気にポジション争いが激しさを増します。また、二遊間には成長著しい北條と大和がおり、西岡も怪我が癒えてポジションを狙っています。ドラフト5位の糸原健斗(=JX-ENEOS)も即戦力の内野手です」(プロ野球解説者)
戦力層が厚くなれば、チーム内競争が高まるのは自然な流れだ。しかし、最も肝心なことが忘れられている。先発投手の不足に関しては手付かずのままとなっているのだ。さらには抑え投手も決まっていない。
「そのことは触れないことにしています。金本監督の機嫌が悪くなってしまうので…」(前出・記者)
エースの藤浪晋太郎(22)が復調しなければ、大量得点するが大量失点もする大味なチームになってしまう。
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