ASKA再逮捕で浮き彫りになったドライブレコーダー映像はタクシー運転手の大きな副業

 Jaromir Chalabala / PIXTA(ピクスタ)

Jaromir Chalabala / PIXTA(ピクスタ)

歌手のASKA(58)が覚せい剤取締法違反で再逮捕される直前に、タクシーのドライブレコーダーが記録した車内映像が各テレビ局のワイドショーなどで放送され、タクシー会社のモラルが問われるということが起きた。

車内の映像が放送され始めてから、SNSを中心に疑問と批判の声が多く挙がり、映像を記録していたタクシー会社の『チェッカーキャブ』は、《この度のチェッカーキャブ加盟会社の車内映像がテレビ等マスコミ各局にて放送されている事態につきまして》という反省の弁をホームページに掲載した。また、国土交通省も「誠に遺憾」として、映像を適切に管理するよう関係団体に通知した。

今回の問題の一端は、タクシー運転手の労働状況や環境にあるという指摘がある。偶然に乗車した有名人の私生活を“換金せざるを得ない”ほど、タクシー会社社員の労働対価が安過ぎるゆえに起きたと言われている。タクシー運転手自身が映像を流すことはできずとも、ほかの誰かが流出させる可能性もあるのだ。

「タクシー運転手は、酔っぱらいや乗車態度の悪い不良、車中で飲食物をこぼしたり、痰を吐く外国人観光客まで相手するきつい仕事です。道を遠回りしないように、客に経路を逐一確認するなど、マニュアルも年々詳細になっており、覚えるのも大変になっています。毎日じわじわとストレスがたまる割には、年収は200万円が平均額。そのため、新しく新人が入っても、平均で2カ月経つと『食えない』と辞めていってしまいます」(大手タクシー会社運転手)

タクシー会社のドライバー以外の事務職員も、警備員や工場店員などの仕事と兼任している人も少なくない。

「無線で乗客の案内している仕事をしていますが、週に4日はスーパーでも働いています。タクシー会社の勤務だけでは12~13万円くらいの手取りしかないので…」(40代男性)

このように、労働環境がブラック企業そのものといえるタクシー業界だが、法律の関係上で在日外国人に労働者を頼ることもできない。さらに、前出とは別のタクシー運転手は次のように話す。

「いくら謝罪しても、格安で働いているタクシー運転手がドライブレコーダーの映像を売らないわけがない。芸能人の様子をメディアに売ることもあります。もっとひどいやつもたくさんいます」

もっとひどい行為とは具体的にどんなものがあるのか。

「例えば、乗車してきたカップルが、ラブホテルを探すも見つからない状況にあるとします。そこへ、『1時間1万円で車を貸しましょう』と貸し、その様子を記録した映像を後で業者に売るというものもあります。そして業者は、その映像を編集し、モザイクを入れて販売する。偶然に乗車したタレントとマネジャーの会話を、メディアに売るという行為もあります」(同・運転手)

特に個人タクシーは、どんな映像が撮れるかが“臨時収入”で稼ぐ腕の見せどころなのだという。

「どんな映像にニーズがあるか分からないのが面白いところです。走っていて楽しい道、湾岸道路の光景や近未来的な感じのする工場夜景などや、走りながら撮影した花火に高値が付いたこともあります。ほかには、ひたすらフェラーリが走っている後ろから見たフォルムの映像を、1万円で販売したことも。マニアというのはどんな分野にも存在しています。嫌な話ですが、事故映像ですら欲しがる人もいます」(同・運転手)

今回のASKAの映像については、“日常”にすぎず、提供した側にもちろん問題があるが、これを放送したテレビ局にも問題がある。司法関係者からは「もしもASKAに訴えられたら報道機関は裁判で負ける」という意見もある。

“稼ぐアイテム”になりつつあるドライブレコーダー映像だが、今後も間違いや問題が起きやすいと思われる。

 

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