『Mステ』は音楽番組ではない!? ランキング企画連発に音楽ファンから呆れ声

タモリ 

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

10月2日に放送された『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)3時間スペシャルでは、視聴者参加型のさまざまな特別企画が登場。しかし番組の構成に対して、音楽ファンから落胆の声が相次いでいるようだ。

この日の番組では、冒頭から「青春時代に刺さった! 世代別恋うたランキング」と題した企画を放送。1万人以上に番組独自のアンケートを実施し、世代ごとの人気恋愛ソングをVTRによって紹介していった。

もう1つの目玉企画として、人気俳優の北村匠海と伊藤健太郎が自作プレイリストを公開し、どちらが視聴者に支持されるか対決する展開も。また18年ぶりとなった松田聖子の出演シーンでは、VTRによって「松田聖子の恋愛ソングBEST10」が発表されていく。

バラエティー番組のような企画が押し出された結果、3時間スペシャルにも関わらず、アーティストの出演時間が短くなってしまうことに。SNSなどでは、

《『Mステ』がいらん視聴者ランキングやら投票企画をやるのってなんで? ネット寄り添ったら時代に乗れるでしょ的なこと考えてるの?》
《久しぶりに『Mステ』見たけど、なんか音楽番組っていうより音楽バラエティーって感じがする。ランキングとかよく分からん企画の方が大半を占めてるよね》
《プレイリストとか興味ない。バラエティーが見たいのではなく歌が聞きたい。毎回同じ恋歌ランキング飽きた》
《もはや音楽番組じゃない。アーティストの歌唱時間短いし、うんざりするほどランキング企画流すね》

などの声が上がっている。

“一般人の登場”に音楽ファンは拒否感?

今回放送されたランキング企画では、ランクインした曲に対して一般人がコメントしている映像が度々取り上げられていた。アーティストとは無関係な一般人の登場に、ネット上では、

《何回も言われてるけど、一般人の出演は本当になくして欲しい…》
《ランキングは100歩譲るとして、一般人の顔出しエピソード動画はマジで誰にも需要ないからやめよう》
《もったいない歌番組と化してしまったな。素人さんの好きな曲ランキングとかインタビューとかいらないよ》

などの批判の声も噴出している。

「最近の『ミュージックステーション』は、視聴者参加型の番組作りを狙っていますが、その試みは迷走を続けているようです。今年5月から7月に放送された『WAになっておどろうプロジェクト』という企画では、一般人から募集した動画が番組で取り上げられ、ネット上で批判が殺到していました。アンケート企画ならまだしも、番組内に一般人が登場する企画は反発を招いてしまうのかもしれません」(芸能誌ライター)

時代に合った番組作りにチャレンジしている『ミュージックステーション』。いつか音楽ファンを納得させるような当たり企画を生んでくれることを期待したい。

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