直筆の文章をしたため、芸能界を去る決意を発表した元俳優の成宮寛貴(34)。あまりに突然過ぎる引退発表に対し、さまざまな疑念の声が上がっている。
引退発表の際に、所属していた芸能事務所は「事情聴取、薬物鑑定など、必要な調査を行ってきましたが、本人の薬物使用を裏付ける客観的事実は確認できませんでした」と最後まで違法薬物使用疑惑を否定した。しかし、本人の直筆文なかには、薬物疑惑について明確に否定する文言は見当たらなかった。これについて、民放テレビ関係者は次のように指摘する。
「本人の直筆文書は、告発者である信頼していた友人に裏切られたことへの失望感と、自身のセクシャリティな部分が世間にさらされたことへのショックがつづられていただけでした。薬物疑惑の真偽については明確に表現していません」
真偽を問おうと、成宮の足取りを追うメディアも多いが、所属していた芸能事務所であるトップコート関係者によれば、表立った成宮の連絡先はすべて連絡が付かない状態になっているという。
これまでにも通っていたという新宿二丁目の繁華街で、バーを営業する男性は、「海外へ向かったという噂はここにも伝わっています。彼の薬物疑惑が本当であれば、警察の手が届かない異国の地で、体から薬が抜き切るまで身を潜めようと考えたのかもしれない」と指摘する。
12月11日に放送された情報番組『Mr.サンデー』(フジテレビ系)では、18年来の親友を名乗る男性がインタビューに応じていた。男性は12月2日に発売された『フライデー』の報道直後に成宮に連絡すると、「もう疲れて、寝られないし、寝ても悪夢を見て起きるし、ちょっとしんどい」と話したという。薬物使用の真偽を尋ねると「そんなわけない。自分は覚えがない」とはっきり否定したとも語っていた。
また、3日に成宮氏が弁護士の立ち会いのもと、尿検査をしたことも明かした。芸能事務所の発表では薬物検査は陰性の結果を得たとしている。
「メディアに追われることから逃げたいという気持ちは分かります。しかし、薬物疑惑の報道がでっちあげだというのならば、成宮も表に出てきて、誰もが納得する形で身の潔白を晴らした方がいいでしょう。身内だけでやった尿検査では説得力がありません。芸能事務所は限りなく黒に近いグレーだと捉え、事前に手を打ったのではないでしょうか」(芸能事務所関係者)
当初はいかなる法的措置も辞さないとしていた芸能事務所も、12月11日の段階ではまだフライデーを発行する講談社に対し、具体的な訴訟の動きをとっていない。
「トップコートは、ワタナベエンターテインメント(ナベプロ)の傘下です。ナベプロといえば“スキャンダル潰し”に長けていることで知られています。ここまでの事態ともなれば、ナベプロ上層部の指導のもとで、海外への脱出が差配されたのではないでしょうか」(同・関係者)
このまま疑惑は晴れることなく、闇に葬られてしまうのだろうか。
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