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10月16日の公開以降、日本映画界の記録を次々と塗り替えているアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。コロナ禍で苦しむエンタメ業界にとって、まさに希望の光だが、なぜか一部界隈からは悲しみに暮れる声が続出しているようだ。
10月26日に更新された『鬼滅の刃』公式ツイッターによると、同作の観客動員数は公開10日間で798万3442人を記録。興行収入は、107億5423万2550円に到達したという。なお、これまで興収100億円に到達するまでの日数で最速だったのは、2001年に公開された『千と千尋の神隠し』の25日。しかし、同作はわずか10日間で100億円を突破し、大きく記録を塗り替えることになった。
劇場版「#鬼滅の刃」無限列車編、公開10日間で観客動員 798万3442人(興行収入 107億5423万2550円)と、大変多くの方にご覧いただき、心より御礼申し上げます。
観てくださったお一人おひとりに、そして、作品を届けてくださっている映画館関係者の方々に、本作を楽しんでいただけていれば幸いです。 pic.twitter.com/iFBE6PNLDe— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) October 26, 2020
そんな『鬼滅の刃』の歴史的な快挙に対して、複雑な思いを抱いているのが人気アニメ『名探偵コナン』の一部ファンたちだ。
「100億円というラインは、『名探偵コナン』ファンにとって深い因縁のある数字。というのも、2018年4月に劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』が公開された際に、人気キャラ・安室透のファンが興収100億円を突破させるために盛り上がっていたんです。SNSなどでは、『#安室を100億の男に』というハッシュタグが流行っていました。ですが結局、安室は国内の興収で〝100億の男〟になることができず、ファンは意気消沈していましたね」(カルチャー誌ライター)
先に“100億の男”になるのは安室透のライバル?
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の大ヒットによって、メインキャラの煉獄杏寿郎はたった10日で〝100億の男〟に。そのため、一部の安室ファンからは、
《あぁ…名探偵コナンが鬼滅にあっさり抜かれた…安室さんでさえ届かなかった100億にあっさりと》
《安室さんを100億の男にするために映画2回見たけど、煉獄さんが駆け抜けて行った…》
《かの有名な安室透でさえ到達できなかった100億越えをわずか10日で…強い…。すごいと思う反面、素直に喜べない》
《煉獄さんが100億の男に…! 安室透でも越えられなかった壁を易々と…悔しい!》
《安室さんがあれだけ応援されても100億いかなかったのに、鬼滅は楽々越えてしまった。やっぱりキッズに人気出ると強いわ》
《1週間で100億って! 安室さんは1年かけても難しかったからなあ》
などと悲痛な叫びが飛び交っている。
「劇場版『名探偵コナン』は、年々興収が右肩上がりしていることで有名です。安室が活躍した『名探偵コナン ゼロの執行人』は興収91.8億円でしたが、2019年公開の『名探偵コナン 紺青の拳』は93.7億円を記録していました。さらに、来年4月公開予定の『名探偵コナン 緋色の弾丸』では、安室のライバルである赤井秀一がメインキャラに。もしかすると、安室の因縁の相手である赤井が〝100億の男〟に君臨するかもしれないですね」(同・ライター)
連日のように業界の常識を打ち破っている『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。今後も記録を更新するたびに、ほかのアニメファンから羨望の眼差しを受けてしまいそうだ。
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