
(C)zoomonpictures.it / Shutterstock
何だかんだ言われながらも、国民の半数近くに見られている大みそかの定番『NHK紅白歌合戦』。11月16日に出演者が発表されたところ、ある〝心配の声〟があがっている。
発表された中で注目を集めているのは、大みそかをもって活動を一時休止する『嵐』、『香水』がヒットした瑛人、『鬼滅の刃』とのタイアップで大ヒットしたアニソン歌手・LiSA、今年大ブレークした『NiziU』といった面々。他方で、数々のヒット曲を量産しながら、これまで出場してこなかったグループの初出場もあった。
「普段は歯科医師をしている男性4人組グループ『GReeeeN』です。今回、特別企画枠での出演が決定しました。NHKはこれまで何度もオファーを出してきたのですが、彼らは正体を一切明かさない〝覆面グループ〟であり、歌番組に出演したことはありません。東日本大震災で被災した故郷・福島の復興にあたる姿に密着した『NEWS23』(TBS系)でも、顔を映さない形でVTRが撮影・放送されました。しかし肉声は流れていたので、これでも当時はかなり話題になりましたよ」(音楽ディレクター)
視聴者の反発が必至なGReeeeN出演への「交換条件」
「GReeeeN」は窪田正孝主演のNHK朝ドラ『エール』の主題歌を務めており、NHK側が話題性のため「紅白」に迎え入れたのだろう。そして、この熱意が「紅白」側の〝異例対応〟を実現させ、出場にこぎつけたようで…。
「今回、『GReeeeN』に対しては〝顔出ししない〟という異例の演出を企画しているようです。元々、『紅白』はライブ会場との中継で歌唱するパターンが毎年何組かありますから、この延長線上というイメージを持っているそう。また、今年は新型コロナの影響で『密を避けるため、NHKホールに歌手を集結させられない』という対策を行わなければならず、出場者を分散させるスタイルは渡りに船という追い風もあります。『リモート歌唱』なんてもっともらしい名称でパフォーマンスを行えば、世相を反映したとして注目も集めるのでは。逆手に取った上手い発想と言えるでしょう」(民放キー局関係者)
出演者発表の会場で『GReeeeN』は、等身大パネルを用意され、音声メッセージが流されるという特別扱いを受けていた。しかし、こうした異例の扱いに対しては、既に一部で「特別扱いするなら出すな」「めんどくさい」「どうせ顔出さないんでしょ。じゃあ出なくてもいいよ」との反発を招いている。記念すべき初出場で、荒れ模様となる可能性がありそうだ。
【画像】
zoomonpictures.it / Shutterstock