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いまだ噴火活動が収まらない神奈川県・箱根山。この状況に頭を抱えているのが関東学生陸上競技連盟と読売新聞社、かつ生中継を担当する日本テレビの面々。箱根駅伝(来年1月2~3日に開催予定)の開催を危ぶむ声が内外から上がり始めている。
実は、往路ゴールとなる新・小田原から箱根・芦ノ湖までの通称5区、さらに復路スタートとなる箱根・芦ノ湖から小田原中継所の通称6区を走るランナーたちは、警戒区域を外れているとはいえ、大涌谷の立ち入り禁止エリア(現在は一部解除)から直線距離で約2kmの場所を走らなければならないのだ。
「〈大涌谷周辺の想定火口域では小規模な噴火が発生する可能性がある〉とホームページにはっきりと記載している。噴火が起こる可能性は極めて高い」(国土交通省幹部)
箱根駅伝共催サイドが懸念するのは、安全面に対する配慮だという。
「毎年、箱根駅伝にはファンらが約30~35万人も詰めかける。しかも、致命的なのは動線が国道一号線のみ。上下にしか動けない国道一号線では、警察も動けない」(箱根観光関係者)
そんな中、急浮上しているのが開催中止論。そして、ルート変更論という2つの案だ。