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12月21日の深夜に放送された『聞いてた話と違います!』(フジテレビ系)が、テレビ界の裏側でちょっとした波紋を巻き起こしている。
「一般には名前も知られていない、いわゆる秋葉原の地下アイドルレベルの女の子が、さも“これがアイドル界の現実だ!”とばかりに、テレビ番組のプロデューサーに迫られた体験を明かしていました。彼女の体験が本当か嘘かはともかく、その程度で“枕営業”だと叫ぶのは、ちゃんちゃらおかしいって話ですよ」
かなり乱暴な発言ではあるが、某局で高視聴率番組を何番組も世に送り出してきた実力派プロデューサはこのように話している。
「仕事をきっかけに知り合った相手が、仮に番組出演をちらつかせて口説いてきたとしても、それは自分が寝なければいいだけの話。『私は枕営業を要求されました』と告白することでテレビに出るのと、彼女の言う枕営業で仕事をもらうこと、どれほどの違いがあるのか直接聞いてみたい。売名行為以外の何者でもない」(同・プロデューサー)
さらには、枕営業という言葉の意味や趣旨を間違えているとも指摘する。
「真っ当なバラエティー番組のプロデューサーは、売れない地下アイドルと寝たいからといって、番組出演を餌に口説いたりしません。それに最近、はやり言葉のように“枕営業”が使われますが、本来の意味を分かっているのでしょうか。枕営業を仕掛けられる側は、あくまでも“こちら”ですから」(同・プロデューサー)
そもそも枕営業とは、芸能事務所側からの“含み”を持たせた接待のことで、個人レベルのやり取りを枕営業と呼ぶのは、むしろ本気で枕営業を仕掛けるプロダクションに対しても失礼と断じている。
「枕営業を仕掛ける相手を間違えれば、そのプロダクションは“出入り禁止”にもなりかねません。それにプロダクション側は、番組に出演させたいタレントではなく、実際には風俗関係のプロの女性を枕営業用に連れて来ることがほとんどです。もちろん、タレント本人と寝ることなんてありませんし、仮にタレントに手を出したことが発覚したら、こちらも制作部から左遷されてしまいます。そんな危険な賭けに乗る人間はいません」(同・プロデューサー)
余りにも軽く、しかも芸能界の常識のように使われる枕営業という言葉だが、接待を仕掛ける方も受ける方も“覚悟”が必要だ。
「僕らのようにテレビ番組を作る側も、そのテレビに出演してくれるアイドルも、本物の才能と磨いた実力があるからこそ、いまのポジションにいるわけです。あえて厳しい言い方をさせていただきますが、どこの誰だか分からない自称プロデューサーと、誰も知らない自称アイドルのやり取りが“芸能界の常識”など話されては、全くもって迷惑千万な話です」(同・プロデューサー)
もちろんこれも、某局プロデューサーの一意見だ。
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