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12月8日、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部(通称:マトリ)に所属する奥村憲博捜査官(46)が、ライバルにあたる警視庁組織犯罪対策5課(組対5課)に虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕された。
奥村捜査官が、抱えていた情報協力者の名前を使って供述調書を勝手に作成し、別の薬物案件の捜索令状を違法に請求した疑いだ。
「この組対5課とマトリは、国内の薬物対策捜査の双璧です。組対5課は最近では清原和博、ASKAらを摘発しています。一方でマトリも、高知東生、高樹沙耶らを逮捕するなどしのぎを削っており、犬猿の仲ともライバルと言われています。そのなかで、ある程度グレーゾーンのやり方はやむなしとされるのが薬物捜査だけに、通常は双方ともにある程度の脱線は見逃してきた。しかし、奥村捜査官はマトリのなかでも突出した捜査力を持つエースとされるだけに、5課による“マトリ潰し”として“刺された”との見方も強いのです」(全国紙記者)
奥村捜査官はマトリのなかで幹部にあたる『情報官』の役職で、身長は約190cmあり、迫力のある外見で薬物業界ににらみを効かせてきたという。
「服の上からもひと目で分かるすごい筋肉の持ち主で、体重も100kg以上はあるはずです。サングラスをかけ、ときには髪型が金髪のオールバックで、とても一般人には見えませんが、マトリでは貴重な人材です。それだけに近年は、広域暴力団がらみの薬物事案や密輸などが多い、マトリの『横浜分室』に所属し、ヤクザや不良外国人の案件で摘発をしてきました。カリスマ的な捜査官と言えるでしょう」(厚労省関係者)
そんな怖い存在の奥村捜査官だけに、今回の逮捕に胸をなで下ろしている人間がいるという。
「奥村捜査官の捜査対象になっていた、違法薬物を扱う関東地区の暴力団関係者や密輸組織のアジア系マフィアは、かなり喜んでいるようです。奥村捜査官はそれ以外にも、有名芸能人や文化人、某プロスポーツ選手や大物実業家らも逮捕リストに入っていたとされ、一部はすでに内偵や行動確認をしていたといいます。狙われていることに気づいていた有名人もいたようで、彼らは『しばらくマトリの監視が弱くなるかも』と安堵しているようです」(同・関係者)
ただ、今後、奥村捜査官の“逆襲”もなくはない。
「今後、マトリを辞めることになるのか、辞めなくて済むのかまだはっきりしませんが、いずれにせよ、警視庁に“刺された”ことに開き直った奥村捜査官が、勢い余ってこれまで秘密に握ってきた薬物情報を、どこかでぶちまけたら大変なことになります。その意味では、有名人たちも安心するのはまだ早いかもしれません」(別の捜査関係者)
マトリ本体も、奥村捜査官逮捕によるイメージ悪化を巻き返すため、年明けにかけてマークリストに入っていた大物のうち誰かを、何がなんでも逮捕し、名誉回復することを狙ってくるとみられる。
まだまだ違法薬物がらみの逮捕劇は続きそうだ。
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