
はなのこ / PIXTA(ピクスタ)
正月になってから、その年に初めて社寺に参詣することを『初詣』という。だが、初詣にかかわらず、参拝する際には少なからずマナーがある。
まず、寺と神社の違いだが、神社は神道の神を祭り、祭祀や参拝のための施設や建物のことで、寺は仏像を安置し、仏教の行事を行う建物を指す。
そして、神社への参拝方法だ。神社には鳥居がある。鳥居より内側は神様の領域となるので、鳥居をくぐる前には軽くお辞儀をしよう。鳥居を抜け、参道を歩く際には、中央を通らないようにする。参道の中央は“神様の通り道”なので、歩かないことが礼儀とされているからだ。
参拝の前に手水舎で身を清めよう。柄杓で水をすくい、左手、右手の順で洗う。右手に柄杓を持ち替え、左手に水をため、口をすすぐ。その際には、決して柄杓に直接口を付けてはいけない。
そして、いよいよ参拝となるのだが、まず拝殿に着いたら姿勢を正す。そして賽銭箱に賽銭を入れる。参拝の仕方は、ほとんどの神社が“二礼・二拍手・一拝(一礼)”となっている。まず鈴を鳴らし、2回、深くお辞儀をする。胸の前で2回手を打ちし、心を込めて祈る。最後にもう一度深くお辞儀をして終了だ。
神社を去る際も、鳥居でお辞儀をすることを忘れないように心掛けよう。
一方で、寺での参拝だが、神社同様、山門をくぐる前に一礼し、手水舎がある場合は、神社と同じ順番で清める。また常香炉がある場合はその煙を浴びて体を清める。
参拝方法は、まず賽銭箱に賽銭を入れて、鈴がある場合には3回鳴らす。そして静かに手を合わせて祈願し、「南無阿弥陀仏」などの本尊の名前を唱える。そして最後に一礼して終わる。また帰る際は鳥居と同じく、山門でお辞儀をしてから去ろう。
初詣にあたる参拝期間は決まってはいないが、正月の三が日か、元旦から7日の松の内までが一般的だ。遅くとも旧正月(2017年は1月28日)までには終えよう。
これで曖昧だった参拝の方法も、来年からはしっかりと決められるはずだ。
おさらい
【神社編】
- 軽く一礼して鳥居をくぐる
- 参道は中央を避けて歩く
- 手水舎では左手、右手、口の順で
- 賽銭を入れて鈴を鳴らす
- 二礼・二拍手・一拝をする
- 帰るときは鳥居で一礼する
【寺編】
- 軽く一礼して山門をくぐる
- 手水舎では左手、右手、口の順で(神社と同じ)
- 常香炉があれば煙を浴びて身を清める
- 賽銭箱に賽銭を入れる
- 鈴がある場合は3回鳴らす
- 静かに手を合わせて祈願し、「南無阿弥陀仏」など本尊の名前を唱える
- 最後に一礼する
- 帰るときは山門で一礼する
【画像】
はなのこ / PIXTA(ピクスタ)
【あわせて読みたい】
※ 「SMAP」解散の裏側①~「オレは木村を絶対に許さない!」
※ 日本の青汁がセレブの間で支持されている理由-Sponsored
※ ジャニーズ内でのし上がるために手段を選ばなくなった滝沢秀明