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酉年の今年は、“トリ”にちなんだ鉄道の旅が流行しているという。
「もともと新幹線や特急には、スピードをイメージさせる鳥の名前が使われることが多いのです。鳥の名前の付いた列車にたくさん乗る“トリ三昧旅行”を楽しむマニアもいます」(鉄道ライター)
鳥にちなんだ列車名は現在、新幹線の『はやぶさ』(北海道・東北)、『つばさ』(山形)、『とき』(上越)、『はくたか』(北陸)、『つばめ』(九州)、在来線特急に『しらさぎ』(北陸線)、『サンダーバード』(同)、『こうのとり』(福知山線)、『かもめ』(長崎線)の9種類の列車が存在する。
鳥の名前は列車のみにとどまらず、路線や駅名にも多く見られる。路線名では烏山線、鶴見線(JR東日本)や鶴舞線(名古屋市営地下鉄)、鴨東線(京阪電鉄)などがあり、駅名となると東京だけでも鶯谷、巣鴨、目白(JR山手線)、三鷹(同中央線)、鳩ノ巣(同青梅線)、ひばりヶ丘(西武池袋線)、千鳥町(東急池上線)など、枚挙にいとまがない。
それでは、鉄道の旅ではどのようなトリ三昧が可能なのだろうか?
「例えば、東京駅7時12分発の『つばさ123号』で出発すると、金沢と米原経由にて、1日で全国の“トリ列車”9本全てに乗ることが可能です」(同・ライター)
トリの名前の付く9列車を1日でコンプリートできるとは、全く想像がつかないが、具体的な行程はどのようになるのか。
「金沢までは新幹線のつばさ、はやぶさ、とき、はくたかを乗り継いで、金沢からはサンダーバードとしらさぎ、こうのとりで東海道新幹線に合流します。九州では博多―新鳥栖間をかもめ、新鳥栖―熊本間をつばめに乗ります。トリ三昧旅行ということなら、最後は『さくら569号』で鹿児島中央駅に21時46分にたどり着けるので、天文館のさつま地鶏を味わってもいいかもしれません」(同・ライター)
金沢経由のこのコース、余裕を持った日程を組んで大阪泊にすると、昼は金沢の鶴来駅(北陸鉄道)、夜は大阪の鶴橋駅(JR・近鉄)で、“鶴”を加えたグルメコースにもなる。
また路線名がトリにちなんだ烏山線は、東北線の宇都宮(栃木県)に乗り入れているローカル線だ。3月のダイヤ改正で、国鉄時代からから走り続けてきたディーゼルカー『キハ40形』が引退するので、思い出作りの乗車をするならばいまのうちだ。
さて、最後は駅名。スズメ(雲雀丘花屋敷・阪急宝塚線)からワシ(鷲別・JR室蘭線など)までさまざまなトリの名が付けられている駅名でも、全国に分布しているのが前述にもある“鶴”だ。鶴岡駅(羽越線)、東舞鶴駅(舞鶴線)、鶴崎駅(日豊線)等々、全国的にも多数存在していることが分かる。
なかでも、箱根駅伝の中継点としても知られる横浜市の鶴見区周辺には、JR鶴見線や京浜急行の鶴見市場など4つの駅が固まっている。
「JR鶴見線は全線制覇に3時間ほどかかる都会のローカル線で有名です。また、神奈川県には真鶴駅(JR東海道本線)、鶴巻温泉駅と鶴間駅(小田急線)、鶴ヶ峰駅(相鉄線)など鶴のつく駅名も多いので、乗りつぶしも面白いでしょう」(同・ライター)
鳥と電車好きにはたまらないトリ三昧の旅。1年かけて制覇するのも縁起がいいかもしれない。
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