あなたの愛犬が持っているかもしれない「遺伝病」の実状

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人間は優れた猟犬や番犬同士を掛け合わせ、品種改良を行い、優秀な“使役犬”を作り出してきた。それと同時に、『遺伝性疾患』を持つ人気犬種が恐ろしいスピードで増加しているという。

「DNAのなかには、体を決める設計図が存在しています。これを元に細胞組織が組み合わさって体ができています。この流れの最初にある数多くの遺伝子が、最終的には体を決めているということになるのですが、その最初の遺伝子に疾患が組み込まれているのです」(獣医学者)

世界的にイギリスは品種改良の先進国で、意図的な交配を盛んに行ってきた。

「金と暇を持て余したイギリスの新興中産階級が、あらゆる犬種の“モデルチェンジ”や新犬種を作り出すことに熱中し、外見のみを追求する趣味的な繁殖が定着したのです。そして、1873年に純血種の犬籍管理などを統括する組織『ケンネル・クラブ』が誕生しています。1950年代になると、犬のミスコンともいえるドッグショーが開かれるようになりました」(ペット研究家)

人気の犬種は、多くの子犬を産ませるため常軌を逸した近親交配が行われた。その結果、異常な体で産まれてくる子犬が後を絶たなくなった。

「1900年代と、現在のダックスフンドやブルテリアの体型は、著しく違います。ダックスはより脚が短くなって負担がかかりやすくなり、ブルテリアは頭蓋骨が変化して著しく扁平になっているのです」(同・研究家)

日本は世界でも際立って遺伝性疾患の犬猫が多い。

「検査技術の向上で病気の発生を減らせるようになったのに、特定の種に人気が集中する風潮とブリーダーの利益至上主義が、多くのペットを不幸に陥れています。将来遺伝病を発症する原因遺伝子を持っていても、見掛けは健康で発症していない『保因犬』同士の繁殖を行うと、4分の1の確率で病気を発症する子犬が産まれます」(前出・獣医学者)

一方で、犬の全遺伝子の配列はすでに解読されており、保因犬を見つけるための遺伝子検査も約50の病気で可能になっている。しかし、簡単には検査が行えないのが実状だ。

「検査にはコストがかかるため、怠るブリーダーは多いのです」(同・獣医学者)

いまは、血統書を過信してはならない時代になっている。可能であれば、保因種の個体かどうかは確認した方がいいだろう。

 

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