直撃取材「インターネット出会いトラブル」の実態

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インターネットを経由して面識のない人々同士が出会い、犯罪やトラブルに巻き込まれるというケースはあとを絶たない。しかし、頻繁にインターネットで出会っているからといって、全員が危険な目に合うわけではない。とくに、女性が被害に遭うケースがよく見られるが、一体どんな女性が狙われているのか? “生主”と呼ばれる、動画配信サービスを通じて“生中継”を配信するユーザー(以下、生主)やオフ会主催団体の関係者へ直撃取材を敢行した。

 

「オフ会」での男女トラブルやストーカー事件

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500人程度の登録数があり、毎回10~20人程度のオフ会(インターネット上で交流する人々が、実際に会って交流するイベント)を開いている団体を主催している男性に、名前と団体名を伏せるという条件で話を伺った。男性によると、殺人事件などの新聞沙汰が起きたことはないそうだが、セクハラやストーカーが問題となるケースが過去に数件発生したという。

「被害者側から主催者に被害の訴えがあれば、我々も対応を取ることができます。団体として事前に注意喚起や、迷惑行為を繰り返す参加者に対する参加禁止措置などを行うことはできますが、個別の人間関係に関しては参加者のモラルに任せているというのが現状です」(オフ会主催団体関係者)

加えて、セクハラやストーカーの被害が起きるケースの傾向をこう語る。

「悪質な加害者は、周りに被害を訴えなさそうな、普段から色恋沙汰と縁が遠そうな女性を狙う傾向にあります。また、好意を受けても“空気を読んで”しまって拒否の意思が伝えられず、お互いの意思がすれ違ったままストーカー問題へと発展するケースもあります」(同・団体関係者)

当事者間だけで意思のすれ違いが解消出来ず、被害者が主催者に声をかけて対応したことで、大事に至らずに済んだケースもあったという。

 

「かわいい」と言われて会いに行ってしまったら…

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かつて危ない目に遭ったという生主の女性からも話を聞くことができた。彼女が配信する生放送は毎回10人程度のユーザーが閲覧している程度で、動画配信サイトの中ではそこまで大規模のものではなかったと話していた。

「ある日、『緊縛ができる』と言う視聴者がいて、そのリスナーとSkypeで仲よくなり、試しに縛ってもらうという話になりました。その後、ふたりきりで会い、ホテルへ行き縛られたのですが、その際に半ば強引にセックスを迫られました。しかも、『痛いので縄を解いて欲しい』と伝えても解いてもらうことができず、2週間ほど手に痺れが残りました。普段は『かわいいね』なんて言ってもらえず、放送で『かわいい』と言われてつい嬉しくなり、うっかり無警戒で男性に会ってしまったことを後悔しています」(動画配信サイト女性生主)

急にふたりきりで会うのではなく、信頼できる第三者と一緒に会えばよかったと後悔したいう。

 

誰にも相談できず泣き寝入り

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た、動画配信サイトで生主をしていて、他の生主をしている女性と出会ったことがあるという男性はこう語る。

「顔を出していない女性は意外と会いやすく、Skypeなどで仲よくなると顔写真を送ってくれます。顔写真を送ってくれる人とは会える可能性が高いですが、その中には『人と会うことはしない』と自らの生放送では公言している人も多くいました。『人とは会わない』と言っている手前、誰かと会ったことで何かトラブルに遭っても自分の放送などで言及することもできず、わたしが個別で相談を受けたこともあります。相談できる人もおらず、泣き寝入りしている人も多いのではないでしょうか」(動画配信サイト男性生主)

続けて、男性は会っても話すだけで、あらぬ疑いを掛けられるのも怖いので絶対に“ふたりきりになる場所”には行かないと語った。このように、悪意なく他人と会っている人物ばかりではないので、注意が必要だ。

「恋人がいなくとも、仲のいい相談できる異性がいる事をほのめかすだけでも、悪意のあるユーザーから近寄りがたい印象を与えることができるでしょう」(同・男性生主)

3人の話の共通点は、普段あまり異性からのアプローチを受けない人物が、インターネット上でちやほやされて浮かれているところに、悪質なユーザーがアプローチしてきてトラブルに巻き込まれるというものだ。

インターネットからの出会いが危険なものとは断言出来ないが、匿名性を背景に悪質なユーザーが紛れ込んでいることには、十分警戒しなければならない。

 

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