政府にべったりだった籾井勝人前会長の退任を喜ぶNHK報道局員

髙橋義雄 / PIXTA(ピクスタ)

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NHKの籾井勝人会長が1月24日に退任し、三菱商事副社長で同経営委員の上田良一氏が新会長に就任した。

籾井前会長は「原発の報道は政府の方針通りに」など発言して問題になった。さらには、ハイヤーを私的なゴルフの際に利用したり、職員の受信料着服問題が発覚したりと、惨憺たるありさまを露呈している。そのためか、NHKの局内では会長退任に対して好意的な雰囲気が漂っているという。なかでも、対立関係にあった報道局は、胸をなで下ろしている状況だそうだ。

「政府べったりの報道で、何度か籾井会長に反発してきたNHKの報道局ですが、上田新会長になれば、少しは政府にも厳しいスタンスの調査報道ができるかもしれません」(NHK関係者)

その一方で、次のような意見もある。

「確かにいまよりは、若干ながらやりやすくはなるかもしれない。しかし、NHKの予算は国会を通さないといけないので、イギリスのBBCのような、反体制報道をすることができない。引き続き、政府寄りの報道にならざるを得ない可能性はある」(別のNHK関係者)

NHKの外部からも、NHKの予算と国会の関係を懸念する声がある。

「NHKの予算は国会を通して決められる、つまりNHKの財布は国会が握っているのです。現在、与党の自民党に真っ向から対立する報道はしづらい」(メディアアナリスト)

NHKは予算を握られている政府には、反旗を翻しにくいというわけだ。しかし、目下の最大の敵だった籾井前会長が退いたことで、NHKの報道関係者たちは、いったん心を落ち着かせることができたようだ。

「籾井会長と緊張関係にあった報道関係者は一息ついています。籾井会長と報道班がやり合った例としては、2014年に『クローズアップ現代』で、籾井体制とは政治的に逆の報道をした国谷裕子キャスターが降板させられたことが挙げられます。菅官房長官に、集団的自衛権の行使に関わる問題点を次々に質問し、問う内容としては正鵠を得ていた。この件で籾井が直接にキャスターを降板させたのか、番組の責任者が降板させたのかは不明です。しかしながら、NHK局内には自分の信念と信条を通そうとする意志の強い者も多いので、その後も籾井体制の意向、つまり“反政府”のスタンスで番組が作られることもあり得ました」(NHK関係者)

そうしたスタッフたちは“×マーク”のチェックが入って人事に響いたという。

「国谷キャスター降板のときは、ニュース制作チーム関係者からの反発が強かったのですが、抗議の署名をしようとしたベテラン職員がどういうわけかある日から何も言わなくなりました。上司からきつく叱責され、翌月には他の部署に異動させられていました」(別のNHK関係者)

果たして“みなさまのNHK”は報道面で改革できるか。新会長の手腕が問われそうだ。

 

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