木村拓哉主演「A LIFE」を見た現役医師が感じた違和感

木村拓哉主演の連続ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)に対し、医師たちから多くの異論が出ているという。そこで早速、同ドラマを見ているという現職医師二人に話を聞いてみた。

木村の演じる沖田一光は心臓専門の外科医。アメリカのシアトルで6000名以上の手術を手掛け、第1話で壇上記念病院の院長である壇上虎之介(柄本明)の心臓手術を執刀するために帰国をしてきた。一度目の手術では予想外の意識不明に陥ったが、再手術で院長は蘇生し、生還している。

「気になったのは、院長は沖田の執刀の際に『向こうで何人手術したのか?』と聞いたことです。ということは、沖田は論文を発表していない、ただの“切り魔”です。院長は10年前に自分の働かせて、かわいがっていた。しかし、呼び戻したのはいいのですけれど、手術例すら知らない。医者同士で、これほど情報を知らないのに執刀を頼むことは、難手術だけに普通は考えられない話です」(内科医H氏)

初回の放送内容では、以上のような場面に違和感があったという。

第2話では、同僚外科医の井川颯太(松山ケンイチ)が、和菓子職人の大動脈瘤を執刀していた。しかし、手術のミスにより右手に痺れの障害が残ってしまった。すると、沖田が関係ないのにカルテなどをのぞき見していた。

「病院は、和菓子職人と手術ミスでの和解が成立したのに、沖田は患者を説得して再手術を願い出ます。この行為は、井川との関係、病院の経営を無視した暴挙です。手の痺れを治すことは大事で、優先されるべきことですが、手順に問題があります。沖田は病院に戻ってきたばかりの新人医師なのです。こんなことをしていたら、医師同士の信頼さえ失います」(外科医I氏)

壇上記念病院の小児科医、壇上深冬(竹内結子)は、院長の一人娘だ。

「深冬はかつて、沖田と交際していたが、沖田がアメリカにいるあいだに、副院長の壇上壮大(浅野忠信)と結婚していたという設定です。その深冬は、沖田に小児外科も担当するよう頼んでいます。小児科医は、産婦人科とともに、現在は担い手が少ない分野ですが、人事権を持っている副院長の妻とはいえ、こんな勝手に診療科を兼務依頼するなどあり得ません」(同・I氏)

また、壇上記念病院は、心臓外科、脳外科、小児科を備えていることから、かなり大きな病院だということが窺い知れる。その病院規模から現役医師が気にしたのは、われわれとは違う視点だ。

「内科の診療科が分かりません。そのため、経営の中心がよく見えません」(前出・H医師)

医療の現場に関わりがある人とない人では、違和感を感じるところがかなり違うようだ。

 

【あわせて読みたい】

※ 木村拓哉が自身のラジオでなりふり構わないドラマPR

 「変幻自在俳優」鈴木亮平が銭形警部になりきる新ドラマがスタート-Sponsored

春までに‐10kgを目指すあなたのための「赤いダイエット」-Sponsored

※ 視聴率が上がらない「A LIFE」に焦るTBS局員がとった行動とは?

※ 不倫が報じられたマギーのとんでもない倫理観