「好きか嫌いか知りたい…」ときに役立った昭和の秘密兵器

「元祖クールジャパン」再検証

~ファイル3【ラブテスター】~

疲れ気味の脳ミソを癒してくれる、ゆる~い感じの“懐かしグッズ”。そんなクールな、これぞ“元祖クールジャパン”ともいうべきものを再検証する連載がスタートしました。

第1回『タヌキの貯金箱』第2回『暖炉を設えた部屋のプラモデル』に続く今回は『ラブテスター』です。

さて、バレンタインデーには首尾よく意中の女の子から本命チョコをゲットできたでしょうか? 本命か義理チョコか、よく分からない、とお悩みの人も多いかと思います。そんなときに胸ポケットからサッと取り出して使いたいのが、このラブテスター。雪ダルマのような本体の胴体部を握るとアラ不思議、下に溜まっていた液体がどんどん頭部に上昇していきます。

ガラスの中には熱膨張率が高い気体が入っていて、手の熱で気体が温められると膨張し、液体を上に押し上げる、という仕組みです(同じ原理を利用した同時期の玩具としては『水飲み鳥』が有名です)。

つまり“好きなヒトのことを考えながら握ると体が熱くなり、液体がより勢いよく上がる、という理屈で相手のことを好きか嫌いか判断する”というわけです。

こういう感じに液体が上昇

もちろん、いろいろな条件で手の温度は変わってきますから、正確な判定ができるわけがありません。でも、そんなことはどうだっていいんです! 「まず、ボクの手を握ってください」とか何とか言って、女の子の手を握るチャンスが作れるんですから。

そうやって仲よく遊んでいる中で相手の様子を観察し、親密度を探っていけばいいのです。

いまや世界的大企業となった任天堂も、原理は違いますが、同様の趣向の『ラブテスター』という商品を発売しておりました。というか、本製品は任天堂のラブテスターのインスパイア商品でしょう。

昭和44年に任天堂が発売した『ラブテスター』のチラシ 写真の男女が実にいい雰囲気♡

ただ、このような小道具を不特定多数相手に使うには、その時代の“空気”というものが必然となります。残念なことに、昭和にはあったその“空気”が、いまの日本ではどこかにいってしまいました。

余談ですが、先日「ここなら使えるかも!」という空気感がある場所を発見しました。それはオバチャンが集まる地方のスーパー銭湯の休憩所でした…。

(写真・文/おおこしたかのぶ)

 

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