恐ろしげな袋に入ったモノの正体は!?

「元祖クールジャパン」再検証

~ファイル15【東南アジア特産 コブラの卵】~

昭和40年代半ば、『日本猛毒研究会/日本貿易』という会社から『東南アジア特産 コブラの卵』、『アフリカ特産 トカゲの卵』、『沖縄列島特産 ガラガラ蛇の卵』が発売されました。

《暖かい所に置くと卵がすぐに孵化する》というので評判になり、大ヒット。しかし、成長したコブラやガラガラ蛇に噛まれて死亡するという痛ましい事故が多発。この商品は発売禁止となり、会社も倒産…やがてこの事件も歴史の闇に埋もれてしまったのです。

というのは真っ赤な嘘です。この記事の配信日がたまたま4月1日だったもので…。スイマセン!

これは昭和40年代に駄菓子屋で売られていたイタズラ用の駄玩具で、もちろん袋の中に蛇やトカゲの卵は入っていません。針金の両端と金属製の輪が、輪ゴムで繋がっているチープな仕掛けが入っているだけです(下図参照)。

この袋を恐る恐る開けようとすると、ゴム仕掛けの輪が回転して、袋がブルブルと震えるので思わず「ギャッ!」となるワケです。

仕掛けはいたって単純、本の間に入れておいて開いたときに驚かす方法もありました

この手の駄玩具はいろいろな種類が出ましたが、特に写真のものが優れているのは、大人でも騙せそうな巧妙な図案でしょう。地味な茶封筒に印刷されている点もポイント高いです。

もし、今、これをお店で売ろうとしたら、景品表示法違反として発売できないかもしれません。袋に《これはイラズラ目的に作られたものです》なんて書かれたらドッチラケです。無邪気なイタズラは人間関係の潤滑油だと思うのですけどね~。

法律で取り締まるなんて野暮な話です。野暮といえば、今、政府がなし崩し的に押し通そうとしている『共謀罪法案』が成立したら、イタズラもできない世の中になりそうなのが心配でなりません。

(写真・文/おおこしたかのぶ)

 

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