イタリアでテロ事件が起きない理由と「マフィア」の暗躍

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映画『ゴッドファーザー』では、マフィアのドンが名付け親であることを名誉とするシーンや台詞が幾度となく登場する。イタリアのマフィア界では、現在もこの行為は絶えることなく行われている。

ところが、この伝統が危機にひんしているという。

「イタリア南部シチリア島パレルモ県の教区を管轄するペニシ司教は3月、マフィア関係者が洗礼式で名付け親となることを禁止したのです。ちなみにこの教区には、同映画の舞台の一つとなったパレルモ県コルレオーネも含まれています」(現地商社勤務会社員)

欧州ではイギリス、フランス、ドイツなどがテロの標的となったが、イタリアは近年にテロ事件が起きていない。同国はユーロ圏で第3位の経済国であり、ギリシャとともに欧州文化の発祥の地だ。しかも、イタリアのローマ市内には、世界最小の独立国家であるバチカン市国がある。イスラム過激派のテロ組織にとっては不倶戴天の敵で、世界に12億人以上の信者を抱える世界最大のキリスト教宗派『ローマ・カトリック教会』総本山のバチカン法王庁もあるのだ。その国で、なぜテロ事件が起きないのか。

 

テロ事件とイタリアマフィアの関係性

「北アフリカや中東からは、多数の難民や移民が同国のシチリア島南方にあるランペドゥーザ島に殺到しています。そのなかにテロリストが潜入していても不思議ではありません。彼らイスラム過激派のテロ組織にとって、イタリアのバチカン法王庁はテロを実行したいターゲットのひとつでしょう。しかも、イタリアでは1970年代から1980年代にかけ、左右のテロ組織が、政府要人の誘拐や殺害に爆弾テロなど、年間2000件を超す事件を引き起こしている。そうした風土があるにもかかわらず、近年にはテロ事件が起きていないというのは不思議です」(宗教ジャーナリスト)

実際に、“空を飛ぶ法王”と呼ばれたヨハネ・パウロ2世(在位1978~2005年)は、1981年5月13日にブルガリア系のトルコ人のアリ・アジャに銃撃されるという、暗殺未遂事件が起きている。たが、それ以降はバチカンはテロと呼ばれる事件は起きていない。そこで欧州のテロ専門家はこう分析している。

「イタリアではマフィアが裏で絶対的な力を握っています。イスラム過激派テロ組織は、ベルギーでの事例を挙げるまでもなく、まずコミュニティーを作り、そこから学校や職場などに仲間を作り、根を張って深化していくのです。ところがマフィアは外国人、特にイスラムがコミュニティーを作ることを許さないのです」(前出・会社員)

イタリアでテロ事件が起きないのは、政府や警察当局の対テロ戦略の成果というより、自身の勢力圏を死守するマフィアの存在があるからというわけだ。日本では、やくざを暴力団対策法など徹底的に駆逐したため、“半グレ”や“外国人マフィア”が横行した。この実態を見れば、納得できる説だ。

 

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