坂上忍の評判が、このところ急落傾向にある。現在の坂上は、昼の情報番組『バイキング』(フジテレビ系)の司会を担当しているが、一部インターネットサイトのデータによれば《説教がましい司会者》のトップに選ばれている。
バイキングは、2014年4月に『笑っていいとも!』の後継番組として放送が始まった。開始当初は、日替わりでお笑いタレントが50人近くも登場し、自分たちの生活や交友関係を毎日しゃべるだけで、情報番組の体をなしておらず、連日視聴率1~2%ということが続いていた。そのため、早期の番組終了が濃厚だと目されていた。
「一体、何の番組かさっぱり分からない内容で、お笑いタレントたちが近所迷惑の話をしていることもあり、まるで主婦の立ち話を横で聞いているようでした。やがて、いつの間にか誰彼と関係なくしゃべるだけの番組になり、収拾がつかなくなっていったのです」(フジテレビ関係者)
そんななか、坂上は2016年4月から全曜日のMCとしてバイキングに登場した。政治コメンテーターや事件コメンテーターなどを呼び、積極的にニュースを扱う情報番組へと変えていき、その後はじわじわと視聴率が上がっていった。
「現在の視聴率は3~4%といったところですが、前よりはずいぶんとよくなりました。番組で扱った時事ニュースは、そのあとに放送しているワイドショー『直撃LIVE グッディ!』に引きつがれることもあります。番組として関連性と連続性が出てきたのです」(同・関係者)
バイキングを立て直した坂上だったが…
このバイキングの巻き返しには、坂上の司会のうまさと、芸能界で培ってきた押しの強さが評価されている。しかし、もともと坂上のコメントは賛否の激しいため、批判も多い。
「何もかもを上から目線でコメントするため、説教がましく、鼻につくという意見が多いのです。自分の苦労など織り交ぜ、『自分の時代は…』ということを言い過ぎる。“苦労美徳論者”であることを全面に出しているため、批判されることが多いです」(芸能プロダクション関係者)
先日の、清水富美加の引退騒動の際にも自らの過去の苦労を持ち出して批判を浴びた。清水が月給は5万円だと明かすと、坂上は「おれらの時代もそうだった。当たり前だ」と言い切り、問題視された。
「坂上が子役や駆け出しだった時代とは物価が違います。自分が5万円だったからといって、いまも5万円でいいはずがありません。ネットのSNSなどで起こるいじめについても『いじめは前からある。方法が変わっただけ』と達観した言い方でした。坂上は批判が多いため、発展的な議論や提言に繋がりません」(テレビ雑誌編集者)
坂上はテレビの司会者だ。自分の意見だけを述べているだけではだめだろう。
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