意外な理由で武蔵小杉が「住みたい街ランキング」上位から脱落

Tony / PIXTA(ピクスタ)

都内近郊のタワーマンション街として、急速な発展を遂げた武蔵小杉(神奈川県川崎市)では、“2重扉のコンビニ”が名物となっている。入り口の自動扉を覆うかのように、さらにガラスで作った扉を設置しているのだ。これはビル風の直撃を少しでも和らげようとしているためだ。

居住する住民のビル風による被害を列挙すると、傘が壊れることや、オートバイが倒れるといったものは序の口で、風に飛ばされて壁に激突することや、老人や子供は何かにつかまらないと立っていられないこともあり、本当に必要でなければ家から出ない人までいるという。『住みたい街人気ランキング』でも、どうやらこれらが原因で順位が頭打ちになっているようだ。

ビル風は自然の風と違い、瞬間的に方向や強さが変わる変則的な風だ。簡単に対応や予測ができない。なかでも凄まじいものは『武蔵小杉タワープレイス』という高さ100メートルのオフィスビル周辺の風だ。駅前は全く風が吹いていなくても、タワー前の交差点に入った途端に強風に巻き込まれる。住民にとって駅周辺に買い物に行くためには、ほとんどがここを通らなければならないので、まるで“関所”のような関門だという。

「2013年には、風が強過ぎて道路脇の街路樹が根っこから倒れる事故も発生しています。何しろ住民の方が計測した際に1秒あたりの風速が20メートルを観測したこともあるくらいです」(川崎市担当者)

 

ビル風がひどくなるという予測はできなかったのか?

このような状況は、マンションなどの建物建設前に想定することはできなかったのだろうか。さらに川崎市担当者はこう続ける。

「ビル風の難しさは、ビルが建つ前に予測が不可能なことです。タワーマンションが建ったのは22年前ですが、当時はこのような現状を予想できませんでした。予測するにしても、調査には半年から1年がかかり、18年間で18棟も高層ビルが建ってしまった駅周辺では、調査が終わるころには次のビルが建ってしまうので、まるでいたちごっこのような状態になってしまうのです」

武蔵小杉駅には、2010年にJR横須賀線の新駅が誕生し、南武線、成田エクスプレス、湘南新宿ラインと繋がった。私鉄も東急目黒線と東急東横線の駅があり、ビジネス、遊び、観光など、どこへ行くのにもアクセスがよいことから、一気に超高層マンションの開発が進んだ。その数は15棟を超え、加えて駅周辺の開発は2025年までに、まだ18棟もの高層ビル計画が続くのである。

「大規模な数値計算装置を導入すれば、ビル風のメカニズムは解明、予想がある程度は可能です。しかし、それにはコストもかかります」(風工学研究センター)

マンションの資産価値にも“風”が影響することもある。覚えておこう。

 

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