暴力団「診療報酬」詐欺事件の裏に病んだ社会の三重苦

「捜査当局では、三戸容疑者らが不正受給した療養費、診療報酬の総額は1億円以上にのぼるとみており、今後、捜査の網は広がる。逮捕者はまだまだ炙り出されるでしょう」(全国紙警視庁担当記者)

診療報酬・療養費不正受給の手口はこうだ。

三戸容疑者らのグループは、患者役に仕立てた人物の保険証を使い、グルの医療機関や接骨院などで受診、施術を受けたように装い、自治体などに不正請求。診療報酬や療養費をだまし取っていた。

「患者役へは保険証を悪用する報酬として数千円を支払っていたようです。数百人いたとされる患者役のほとんどが、国民健康保険加入者でアルバイト感覚だった。中には、食えないお笑い芸人も含まれていた」(前出・全国紙警視庁担当記者)

各自治体などへ架空の申請書や診療報酬明細書を提出し、不正受給に関与していた医療機関や接骨院も立件する方針だ。

「詐欺に加担したのは、都内や関東圏の医院、歯科医院、接骨院などですが、経営的に苦しかったようです。バラエティー番組に出演している美人女医が勤務していたクリニックも含まれています」(捜査関係者)

指定暴力団にしても、暴力団排除条例完全施行(11年)などの取り締まり強化で、シノギは先細り。生活苦の末端組員はゴロゴロいる。